オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

ナンテコッタ

 

 

ツールド熊野 最終日。

 

 

そして最終日の今日、1番降って欲しくないコースで雨が降った…

 

ナンテコッタ…

 

 

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第1に篤志の総合二位をキープ。

 

そして展開によってはステージ優勝にもトライしていくプランで挑みました。

 

 

 

 

 

 

スタート前からボツボツと降り出した雨は、1周回完了時には本降りに。

 

全体的に道幅が狭く、急勾配の下りやグレーチングも沢山あり、通常のコンディションでも危険なコースだ。

 

 

そこで雨が降る…

 

 

タイヤと相談しながら気をつけて走った。

 

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コントロールチームの後ろに陣取った我々は、総合2位の篤志を安全に走らせるための護衛隊を務めた。

 

下りやキツイ上りの手前になると各チームが前方ポジションを奪いにくるので、この危険なコース上で篤志の邪魔が入らないよう皆んなで走ります。

 

 

中盤をすぎると、龍さんが逃げに乗ったことにより我々にとっては好条件なレース展開となった。

 

総合上位チームが度々攻撃を仕掛けるが、リーダーチームのコントロールでそのほとんどが潰される。

 

 

しかし僕の脚はというと、度々繰り返されるパンチのある上りと、各チームとの小競り合いで疲弊していた。

 

 

いよいよラスト2周を迎えるころに限界を迎え、僕は遅れを取ってしまった。

 

 

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そのまま最後のグルペットでレースを終える。

 

100kmちょっとしかないステージの割には疲労感はそれ以上だ…

 

 

篤志は残ったチームメイトの働きもあり、無事に集団ゴールをして総合二位をキープ。

 

逆転こそできなかったが堂々の成績だ。

 

 

 

 

 

 

 

結局…

 

このツールド熊野では目立った活躍ができなかった僕です。

 

思うような走りができないと、個人的には少々後味の悪いレースになってしまいます。

 

 

まぁ、すごく低レベルな話をすれば、これが初のツールド熊野完走です。

 

これにはなんの価値もありませんが、とりあえず心の中で自分を励ましておこうかと…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで怒涛のステージレース2連戦が終了。

 

まぁ、間も無くJプロツアーのレースも控えていますが。

 

 

 

いよいよ全日本も近くなってきたことだし、ちょっぴり休んでまた頑張りますか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。

今日中に帰ることを目標?に帰路を走っている我々ですが、果たして何時に着くことやら…

 

 

明日は少し遅めに起きようか。

 

 

 

それではまた。

もうすぐクリスマス

 

 

今日は熊野山岳ステージ。

 

 

僕にとって試練的存在。

 

千枚田→札立→千枚田

 

ハードな上りを3つ含む100kmちょっとのコース。

 

コースの特性のせいか、距離以上に長く感じるのがこのコースの特徴だ。

 

 

3年前は札立の下りで落車して、そこから身体が動かなくなり、関門のある千枚田頂上までがどれほど長く感じたことか…

 

 

今日は日差しも強く、気温以上に暑く感じました。

 

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何故か今回イスを持って来ていない我々は、高校生の部活が懐かしい毛布スタイル。

 

手前に写っている僕は、急遽メッシュジャージに切り替える為にゼッケンをつけ直しています。

 

 

 

 

 

レースがスタートすると、ひたすらハイスピードなアタック合戦。

 

どれも決まらず1回目の前千枚田へ。

 

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いやぁ…メチャメチャきつかった……

 

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こんな文字が入っていたんですね…写真で見るまで知りませんでした…

 

なんとか食らいついてクリアしたら、そこから今度は来た道を戻り札立峠へ。

 

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札立峠に入ると、流石に精鋭達のペースには食らいつくことが出来ず…

 

その後ろ1分半ほど遅れたグループで上りきりました。

 

 

3年前、あれほど長く感じた次の千枚田までの道のりは、あの時程は長く感じませんでした。

 

 

 

2回目の千枚田を前に先頭グループに追いつき、リーダーチームの後ろを篤志、譲さん、僕で陣取って上りへ。

 

しかし右京のアタックを皮切りに集団はバラバラ。

 

篤志一人を残して僕らは遅れを取ります。

 

結局何をするでも無く置いていかれた僕は、千切れた選手達と合流しながら上りをクリアし、ゴールを目指しました。

 

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何かできたわけではないが、一先ず明日につなげました。

 

明日は天候も悪化しそうな上、全てが危険箇所なコースでの激しいレースになりそうなので、今から結構ビビってます。

 

いい仕事して終えられるよう頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうそう、気づけばもう6月。

 

 

 

もうすぐクリスマスだ〜♪

 

 

 

いやいや、まだ夏があるし。

 

まだ半分終わってないし。

 

 

やれやれ、でもこんなことでも考えてなきゃやってられないゼ!

 

 

集中集中。

 

 

それではまた。

すれ違い

 

 

 

タイトルに深い意味は無い。

 

 

今日のコースの仕様の話だ。

 

タイム差が広がると、何も仕切りのない道を先頭集団とメイン集団がすれ違うのです。

 

おかしな話だ。

 

 

 

 

 

 

 

今日の第1ステージは、川沿いの道を行って帰って来て、細い上りを上って、更にあと少し上るのを繰り返す100kmのレース。

 

正式スタートまでのパレードがなかなか長く、レース距離以上に長く感じた1日だった。

 

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コースの特性上、狭い上りからの狭い下り、そしてその後の平坦路で、集団は長く引き伸ばされ、後方はブチブチになります。

 

それをうまく利用され、はやくも1周目で篤志以外のメンバーはメインに取り残される形で逃げが決まりました。

 

 

その後は、メイン集団を引くチームは無く、ブリッチを試みる選手たちのやり合いがずっと続きました。

 

しかしどれも形にならず、ペースも落ち着きません。

 

中盤になって龍さんを含んだ追走ができますが、それも結局は前を捕えることはできませんでした。

 

 

 

追走が出来てからはメインはペースダウン。

 

 

タイム差が開き、地上スタッフからタイムアウトの可能性があるからペースを上げろと言われる。

 

こういったコースであるが故、ボーダーはたったの6分だったようだ。

 

それを聞いてメイン集団の意志のある選手たちと協力し合ってローテーションしながらペースを維持しました。

 

 

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スタート時は肌寒いくらいでしたが、レース中はやはり暑くなりました。TOJ 程では無くて助かってはいる。

 

 

 

結果は何も出来ずに集団ゴールでしたが、疲れを引きずったまま迎えたレースで不安だった脚は、思っていたよりマシな動きで安心しました。

 

 

明日は山岳ステージ。

 

 

久々に長い上りを含むステージを走ります。

 

過去に下りで落車してリタイア…という苦い思い出しかないステージですが、気合い入れて挑みます。

 

 

 

 

それではまた。

700mの戦い

 

 

ツールド熊野

 

今日のプロローグで開幕。

 

3年ぶり3度目の出場です。

 

 

 

今日は700mの個人TT

 

コーナーの攻略で差が出る、川沿いを行って帰ってくるコース。

 

前回走った時にはスタート直後に脚を外してしまいタイムロス。

 

まともな参考タイムがない状態での挑戦。

 

 

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とりあえずスタートで脚が外れなかったことに安心しつつ、リズムに乗せていく。

 

コーナーは攻め切らず、安全にクリアして最後まで頑張って踏んだ。

 

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一応はベストタイム。

 

思っていたより良かった19位でフィニッシュしました。

 

 

さて、明日からおかしなコースでの3日間のレースが始まります。

 

久々のツールド熊野を楽しめるよう頑張ります。

 

 

 

それではまた。

色々シンドイ

 

 

 

中1日で、ひと息つく間もなく、ツール・ド・熊野にやってきました…

 

辺りには何もない秘境温泉?の宿で川の流れる音を聞きながら書き書き…。

 

 

 

 

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失礼、

 

ツール・ドゥ・熊野のようでした。

 

 

 

 

 

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改めて、こういう見知らぬ土地へ来ると、当然その土地の人も僕らのことを知らないわけで…

 

こういうところからもサイクルロードレースの認知度の低さを痛感します…

 

 

 

 

夕食にはがっつり衣の付いたトンカツが出され、あれ、レースしにきたんだよね?と思ってしまう。

 

既に疲れている身体にこれだけの油物は大敵。

 

渋々剥がして食べました…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、明日はプロローグ。

 

700mだったかの超絶に短い個人タイムトライアル。

 

実はツールド熊野は3年ぶり。

 

そして完走経験なし!

 

 

TOJ ですでにクタクタですが…

気合い入れて明日から4日間頑張ります!

 

 

 

 

 

 

それではまた。

4度目(2度目)の挑戦

 

 

 

今日の東京ステージをもって、大阪からスタートした8日間のツアーオブジャパンが閉幕。

 

 

4度目の挑戦。

 

2度目の完走。

 

 

今日の最終ステージは、期間中数少ない平地選手の見せ場。

 

フラット7kmの周回コース。

 

これを16周回。

 

ほぼクリテリウム

 

 

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今日はとても暑く、スタートラインに並んだ段階で既に30度はあっただろう…。

 

急遽補給地点が設けられるほどの暑さだった。

 

 

 

今日のレースは龍さんのスプリント一本勝負。

 

先日の宇都宮クリテでは僕がアシストしてもらったから、今日は僕がアシストする番。

 

 

3年ぶり2度目の東京ステージ。

気合いが入った。

 

 

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レースは序盤に少数の逃げが決まると、主力チームのコントロールで落ち着くという王道の展開。

 

しかしながら、ペースの落ち着いた集団内でも、常にポジション争いがネチネチと行われている。

 

我々の強みはチーム力。

集団内では何も声をかけなくても、いつの間にかみんな揃っている。

数を揃えていた方が位置取りは有利だ。

 

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ボトルの水も温かくなってきた終盤。

 

暑さのせいか呼吸が浅くなる。

 

 

そして集団もいよいよ逃げを捉えて最後のスプリントへ向けたポジション争いへ。

 

 

 

 

増田さんは安全に集団ゴールするだけと言っておきながら、最後は真っ先に自ら先頭を走り、我々のトレインを強力に引っ張ってくれた。

 

ダンシングすらまともにできない酷い怪我を負いながらここまでするのは簡単では無い。

 

スト2km付近から6人揃って先頭へ出る。

 

コーナーの度に他チームが覆い被さってくる。

 

チームメイトと捌きながら先頭を死守。

 

最後の鋭角コーナーを曲がると、アベタカさんの最後の加速が始まる。

 

その後ろに僕。そして龍さん…

 

のはずだったが、僕が最後の加速を始める頃、僕と龍さんの間に他チームの選手に入られてしまっていたようだった。

 

僕の確認不足でもあるが、あの状況ではもうもがくしかなかった。

 

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結果、龍さんは僕の牽引ラインを大きく外れて単独でスプリントへ挑むことになってしまった。

 

5位と悔しい結果となった。

 

 

 

 

 

 

 

トレインを組み、最後のコーナーまでの流れはほぼ完璧だった。

 

ただ、コースの特性やパスの仕方など、詰めの甘さ故の結果だった。

 

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ゴール後はチームメイトと、それぞれの目線でレースを振り返る。

こうした積み重ねが勝利に繋がると信じて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日のステージをゴールしたことで、今年のTOJ が終了。

 

増田さんの総合10位とステージ1勝。

 

悔しさも残るが、チームメイトと共にいいロードレースができたと思います。

 

チームメイト全員で、たった一人のエースのために走るということ。

 

そこには難しさもあるけど、その分だけ美しさもある。

 

 

このとても良いチームの一員として走れたことを幸せに思います。

 

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期間中共に戦ったチームメイト、様々な方面でサポートしてくれたスタッフ、そして応援して下さった全ての人に感謝します。

 

 

 

2年連続でリタイアしていた僕の完走を願ってくれていた方もたくさんいました。

 

その思い、応援に応えられてホッとしています。

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日、都内でルコックスポルティフ様の撮影があるため、僕は一人都内に居残り。

 

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東京の街並みを楽しみながら散歩し、カヌレのあるカフェで束の間のリラックスタイム。

 

 

 

またすぐに熊野もあるし、今は休もう。

 

 

それではまた。

自転車降りたい

 

 

今日は最後の難関、伊豆ステージ

 

 

エース選手にとっては最後の戦いであり、僕のような平地系の選手は耐えどころだ。

 

 

 

増田さんの総合順位キープを中心としたプランで出走。

 

しかしスタート直後、待っていたのは地獄のようなハイペースでした。

 

 

なんとか堪えて2周目までは踏ん張った。

 

だが、休みどころの無いコースで上りでのハイペースは僕の脚では耐えきれなかった。

 

 

早くも2周目途中でメイン集団から脱落した僕は、完走を目指して走るだけとなった。

 

千切れた直後は一人旅で、この先の周回数が果てしなく感じた。

 

後ろにはかなりの人数が取り残されていたようで、周回を重ねるうちに何人かのグループに加わり、ゴールを目指した。

 

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幾度となく繰り返される上りと下り。

そして暑さ。

 

ただただきつかった。

 

 

 

その頃、増田さん含むメイン集団内ではとんでもないアクシデントが発生していた。

 

増田さんが他選手の落車に巻き込まれてしまったのだ。

 

 

そんな時に近くにいてサポートできない自分が惨めだった。

 

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レースも後半になると前からもドロップしてきて僕のいたグループも人数が少し増えた。

 

だが僕がキツイことに変わりは無い。

 

 

上りに入る度に「自転車降りたい」という気持ちがよぎったが、周りから聞こえる声援を聞いて、それを無視して降りるわけにはいかないという気持ちになった。

 

小野寺玲!

玲!

 

など、名前で応援してくれる人もいれば、

 

オノデライダー!

 

と愛称で応援してくれる人もたくさんいた。

 

カヌレ

 

とも聞こえた気がした。

 

カヌレ食べたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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後半は本当に苦しかった。

 

思うように脚は動かないし、暑いし、疲れたし。

 

応援に駆けつけてくれたブリサポの方々からの声援の中に「東京」というキーワードが聴こえていて、あぁ、なんとしても明日に繋がなきゃという思いでただひたすらに走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ゴールした後はもう動きたく無かった。

 

何もできなかった自分が悔しかったし、本当に疲れ切って辛かった。

 

 

 

 

 

 

 

そしてそんな日に限ってドーピングコントロールのランダム検査対象に当たるし。

 

もう慣れたものでスムーズに済ませたが、相変わらず面倒である。

 

 

 

 

 

 

 

明日は最終ステージ、東京。

 

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東京タワーの目の前のホテルです。

 

 

めちゃくちゃ暑くなるそうなので、応援に来てくださる方も暑さには気をつけてくださいね。

 

安全に走り切るために頑張ります。

 

 

 

それではまた。