オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

飛んでイスタンブール

 

ブログはご無沙汰しておりました。

 

チームは今期初なとなる海外遠征でトルコへ来ています。

 

秋葉原にあるスターケバブは好きだけれど、あの独特の食感のトルコアイスは好きだけれど、まさかトルコに来ることになるとは思わなかったなぁ。

 

 

 

そしてラジオでよく耳にしたあの曲の舞台、飛んでイスタンブール

 

からのトルコはカイセリという街に来ています。


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引用:Wikipedia

 

この地図の赤い部分。トルコのほぼど真ん中といった位置。

 

一昨日の夜便で関西国際空港を発ち、早朝のイスタンブールに到着。

 

そして飛行機を乗り換え、イスタンブールから飛行機で1時間半ほど。

 

ここは感覚的には東京〜広島くらいの距離。


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朝の便ということもあり、きれいな景色が楽しめた。

 

 

カイセリの街の標高自体が1000mほどの位置にあり、トルコで四番目に高いらしいエルジェス山(3916m)を臨む街。

 

標高高いし涼しいかな〜と期待して来てみれば、日本のようなまとわりつく湿気た暑さは無いものの、カラッとした暑さがあり、最高気温は35度前後。暑いことには変わりない。

 

さらには今回の宿がホテルでは無く地域の男子寮のような場所。

 

部屋はおろか施設内にはエアコンという概念が存在せず、日中は暑くて休めたものでは無いし、水回りもかなりひどい。

 

 

日本にいる身として、アジアツアーではこのようなことに驚くのは当たり前のことだが、にしても今回はこれまで経験した中でもトップ争いをする酷さだ。

 

 

ちなみにこれがトイレ。
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水をバケツに汲んで自分で流す、いわゆるボットンだ。

 

 

昨日の午前8時頃に空港に着いた我々。

主催者の車で宿に送ってもらい、ゴリゴリのネイティブなトルコ語しか喋らない現地スタッフ達に挨拶を済ませ、施設の確認や荷解きをする。

 

トイレットペーパーや洗剤が無いことを確認したので、皆で買い出しするところからスタートした。

 

当然水道水も口にすることができない為、市販のペットボトル飲料をたくさん買い込んで置く必要がある。

 

買い出しの帰り道。

時差の影響でお腹をすかせていた人が多かったので、近くのケバブ屋に足を運んだ。


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で、注文は監督に任せて出てきたのがこれ。


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ほぅ…これが本場のケバブか。

 

僕の好きなスターケバブではピタと呼ばれるナンのような薄い生地のパンにサンドされるタイプのものを主に食べていたので、こうしてプレートに盛られて出てくるタイプは新鮮味がある。

 

このプレートとは別にピタが運ばれて来て、それに自分の好きなように具やソースを包んで食べるスタイル。

 

普通に美味しかった。

 

店員さんもゴリゴリのネイティブトルコ語しか話せないので、スマートフォンの翻訳アプリを用いてコミュニケーションをとる。

 

フランス語も聞き取りはムリゲーだったが、トルコ語はそれ以上だ。

トルコじゃパン屋でカヌレすら買えなそうだ。


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食後にどう?と出されたのはトルコではメジャーらしいお米のスイーツ。

ヨーロッパでよく見かけたものと近く、いわゆるお米をミルクで炊いて冷やしたものだ。

 

まぁ普通に甘くて美味しかった。

 

 

 

 

腹が満たされたら宿に戻り、暑い暑い言いながら支度を済ませて軽いトレーニングに出かける。

 


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エルジェス山の麓から、レースのゴール地点になるらしいスキー場を目指して上るルート。

 

普通に高地なので、移動後のトレーニングにしてはなかなかハード。

 

久々の右側通行と、慣れない土地の路面に気をつけながら走った。

意外とこっちの車のドライバーは自転車に優しい。

 

 

帰ってからは汚いシャワールームで汗を流し、再び暑い部屋で暑さとの戦い。

 

ベッドに横になっても暑くて汗がにじみ出てきて不快だし、とても休めたものでは無い。

 

施設内のできるだけ涼しい場所を探してそこでやり過ごす。

これは大変じゃ。

 

 

暑い食堂で夕飯を済ませ、僕は再びシャワーを浴び、冷水を多めに浴びて暑さ対策をして寝床についた。

 

日が落ちて日付が変わる頃、ようやく涼しい夜風が吹いてきた。

 

夜から明け方にかけては気温はぐっと下がり、今朝は17度ほどまで下がっていた。

 

眠れないほどでは無いのは救いだが、この気温差とこのストレスフルな環境に約2週間耐えられるか心配になってきた。

 

明日は今遠征初のレース、

Grand Prix Soğanlı UCI 1.2

に出場です。

 

今回のトルコ遠征ではワンデイレース2つとステージレースを1つ走ります。

 

まずは気をつけて頑張ってきます。

 

 

それではまた。

今日は僕じゃない

 

 

今日は広島トヨタ広島クリテリウム

 


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©Itaru Mitsui

 

毎年灼熱のレースで、これまではリザルトよりも生きて帰ることを最優先していたくらいには暑いレース。

しかし今年はホームチームとして挑むレース。

これまでとは違った姿勢でレースに臨みました。

 

 

 

今年ももれなく灼熱となりました。


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©Itaru Mitsui

おそらく日本一暑いクリテリウム

 

2日連続の猛暑日とあって、(自分もそうだが)昨日のダメージを引きずる人も多いと予測し、逃げの展開を有力視しつつ、集団スプリントの展開になった場合も対応できるよう話し合った。

 

ざっくり言うと、逃げの展開にはレオさんとベンさんを中心に勝負を狙い、集団スプリントの場合は僕が勝負するプラン。

 

今日は逃げ切りが決まるだろうとなんとなく分かっていたが、昨日の両脚攣りスプリントのダメージがどれほど影響するか不安だった為、僕はスプリント一本に集中することを選択。

僕よりはフレッシュなレオに大いにチャンスがあると見て、そこにレオを置いておきたかったのだ。

 

 

 

前半はアタックの応戦が続いたが、暑さのせいか集団が疲れるのが思ったより早く、逃げはフワッと決まった印象だった。


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©Itaru Mitsui

ある意味読みが当たった今日のレース。

すぐにレオが乗ったのは確認できたが、折返しで前を見るとシマノが3人いる他、他のチームも複数枚乗せていることを認識すると、少し不安がよぎる。

 

この時はまだ次の動きがあるかもしれないので、チームメイトを集団前方に硬めてそれに備える。


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©Itaru Mitsui

 

レースも半分を消化する頃、まだ1分は開いていない状況で、前のレオの状態を知りたかったのだが、監督含むコース上のスタッフとコンタクトが取れず、後ろにいる僕らはどうしたらよいか判断に困っていた。

 

メイン集団では逃げに乗っていないチームの牽引が行われていたが、とても追いつけるようなスピードではなく。

その後ろで指示も受け取れず、かといって下手に動いて無駄になることも恐れて躊躇していると、いよいよ取り返しのつかないタイム差になっていた。


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©Itaru Mitsui

残りも10周を切って今更牽引を初めても追いつかない。

 

レオ1人に託すしかできなくなった。

 

 

 

 

 

しかし、だからといって後ろにいる僕らが何もしないでレースを終えるのはもったいない。

 


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©Itaru Mitsui

ラスト1周に入る時、近くにいた久保田くんと圭佑に「これも練習だと思って集団の頭を取りに行くぞ」と伝える。

 

久保田くんがバックストレートで加速し、それに圭佑、僕の順でトレインを組んで最終ターンへ。

 

最終ターン手前で暑さでたまらず圭佑がドロップしてしまったが、久保田くんがそのままコーナーの立ち上がりまで粘ってくれた。

 

そのナイスなリードアウトを受けて、少し長い距離だったがスプリントを開始。

 


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©Itaru Mitsui

無事に集団の頭は取れた。

 

ライバルチームが手薄な今回だったが、リードアウトの流れはとても良かった。

まだクリテでのトレイン経験が浅いチームメイトにとっては良い機会だったと思う。

 

 

ゴールしてからレオが勝ったことを知り、これはサプライズだった!


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©Itaru Mitsui

すし◯んまい?

 

あのメンツで単騎で勝てるのは流石のセンスと強さだと思う。

 


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©Itaru Mitsui

嬉しい地元開催での勝利。

皆で喜んだ!!

 

 

ただ、個人的にはダメなレースをしてしまったと反省。

今回は結果オーライですが、改善点は色々とありました。

 

 

今日は僕じゃなかった。

個人的に良いレースが出来なかったので少し後味に雑味が残りましたが、レース後の地元ファンの皆様やスポンサーの方々と喜びを分かち合ううちに、そんなモヤモヤもスッキリしていました。


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©Itaru Mitsui

この厳しい暑さの中、会場に脚を運んで応援してくださった皆様、ありがとうございました!!

 

レース中の視界の半分がオレンジ色でした。

今はこの色が僕のホームだと思うと心強かったです。

 

昨日のレースもそうでしたが、暑くてめちゃくちゃしんどいレースでしたが、最後まで踏めたのはこのホームの応援パワーだったと思います!

 

本当にありがとうございました!!

 

 

そして今大会に携わってくださったボランティアの皆様も、日焼けで顔を真っ赤にしながら大会を支えてくださいました。


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©Itaru Mitsui

ありがとうございました!!

 

 

 

 

ホームレースが無事に終わり、自分自身も怪我からの復帰ができたと感じられるレベルになり、ようやく一息つけそうです。

 

 

また後半戦に向けて気を引き締めていきたいですね。

 

 

 

 

それではまた。

佐木島はとってもアツかった

 

 

今日は山陽建設佐木島ロードレースでした。


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©Itaru Mitsui

 

移籍後初めての公式戦のホーム開催。

 

チームとしても個人としても気合の入る地元開催。

 

僕個人としても移籍後初の地元開催は万全の状態で挑みたい気持ちでした。

 

しかし怪我をしてしまってからは走れるレースが減ってしまい、地元開催までにはなんとか…という状況でした。

 

しかしせっかくの初めての地でのホーム戦。そこでいい走りをしたいという気持ちでリハビリを積みました。

 

 

ようやく感覚が戻ってきたかなと思ったらここ最近の酷い暑さ。

暑さのせいもあり、トレーニングの段階では自分の状態がどこまで良くなっているのか分かりませんでした。

 

おまけに2週間前にはトレーニング中に肩を亜脱臼してしまって自力で治せず救急車にお世話になることもあったりと、不安要素を色々と持ちながら今大会を迎えました。

 

 


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©Itaru Mitsui

レースは予報通り、猛暑の中でスタートしました。

 

チームとしても僕としても、昨年の佐木島ロードレースと同じ展開を理想とし、レースに臨みました。

 

 

もう暑さのせいで詳しくは覚えていないのだが、割と序盤に20数名の大きな逃げ集団が形成され、その中にチームからベンさん、柴田さん、圭佑と僕の4人が乗り、悪くない状況を作ることができました。

 


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©Itaru Mitsui

 

多数のチームが入っていたことから、この逃げはみるみると差を広げ、差が1分を超えたあたりで逃げ切りを確信した。

 

しかし日本に入って間もないベンさんは調子が良くなく、キツそうな走りでした。

圭佑もメカトラで苦戦し、中盤過ぎには柴田さんと僕の2人で展開することになる。

 

逃げも少しずつ人数が絞られ、その中で状態の良いシマノの2人が残っていたのが手強かったです。

 

僕は毎周回補給所でボトルを取り、身体にかけたり飲んだりして暑さの中を耐えていました。

 

中盤までは割と余裕を持って走れていましたが、後半になると流石にキツさを感じてきました。


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©Itaru Mitsui

 

柴田さんが終盤まで積極的にケアに回ってくれていましたが、多数のチームの攻撃に自分もかなり動かざるを得ない状況となり、消耗していく。

そして最終周になる頃にはいよいよ単騎になりました。

 

最後の上りの手前でアタックに反応した時に両脚が攣ってしまい、いよいよヤバいかと思いましたが、なんとか自分を奮い立たせて誤魔化しながら最後の上りをこなしました。

 

流石に単騎でこの状況下でシマノの攻撃に反応することはできず、1人逃げを許してしまい、番手争いが精一杯という状況になりました。

 

最後のスプリントは両脚が攣りながらのカチンコチンスプリント。


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©Itaru Mitsui

 

自分がどう脚を動かしているのか分からない状態でしたが、なんとか表彰台を獲得したい一心でもがきました。

 

もう限界ギリギリ。

暑さのサバイバルレースでした。

 

 

勝利を手にすることはできませんでしたが、昨年同様の3位。

 


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©Itaru Mitsui

悔しいですが、たくさんの地元ファンの皆さんの前で表彰台に立てて良かったです。

 

これに加えて地元賞も獲得することができました。


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©Itaru Mitsui

お米、とっても嬉しいです!

 

 

 

暑い中、たくさんの応援ありがとうございました。

暑さに弱い僕がここまで頑張れたのは皆さんのアツい応援のおかげだったと思います。

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

まだ明日もあります。

明日も暑いです。観戦する皆さんもどうかお気をつけて!

 

 

引き続き応援よろしくお願いいたします!

 

 

 

それではまた。

少年の頃に戻ったような

 

僕は何がきっかけだったかはまるで覚えていないのですが…

 

物心つく頃から乗り物好きだったんですね。

 

長男ということもあり、弟が生まれるまでのおよそ5年の幼少期は、それはもう両親には色々なところへ連れ回してもらっていたんです。

それもこれも乗り物に乗ったり見たりする為だけに。

 

 

 

それから色々な夢や憧れを経て今に至る訳ですが、やはり幼い頃に好きだった物は今でも好きなわけで…

 

 

広島に来たらやりたいことの一つに「500系新幹線に乗る」というものがありまして、それを先日叶えてきました。


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そう、幼少期の僕は特に新幹線と飛行機が好きだったんですね。

 

 

この500系新幹線、のぞみとしての運行を終えた現在は山陽新幹線のこだまとして、短い編成で限定された運行しかされていないのです。

 

最近のニュースでは引退まで秒読みか…なんて話も聞こえてきていたので、現役のうちにまた乗りたい!と思っていました。

 

 

 

 

500系新幹線のデビューは1997年頃。

僕が2歳頃の時に、当時初めて300km/hを超えて走る新幹線として、最新鋭の技術を搭載してデビューした新幹線だったんですね。

乗り物特集のビデオでよく見ていました。

 

 

その頃はまさに僕が新幹線に興味を示した盛りの頃。

当時の写真が無いかと実家の母に問い合わせたら写真が送られてきました。


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両手をあげて喜んでいる僕の後ろにいるのはデビューしたての500系

 

当時もその近未来的フォルムに興奮を覚えた僕ですが、28歳になった今も、ホームに入ってきたその新幹線の姿に興奮を覚えました。


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まさに戦闘機を思わせるロングノーズと丸みを帯びた車体。


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その姿は最近の新幹線とは違う唯一無二のオーラを纏っています。

 

 


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座った座席は元グリーン車だった6号車指定席。

シートは2×2でゆったりしており、座り心地も極上。


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窓も大きく開放感もあります。

 

今回乗ったのは広島ー新下関のおよそ1時間。

 

丸みを感じる車内空間は飛行機に乗っているかのような。

 

それでいて現代の新幹線にも劣らない乗り心地。

願わくばこの新幹線で広島ー東京間を乗りたいものだ…

 

 

まぁ、のぞみとしての運行を退いたのも、そのフォルム故の座席数の少なさが原因だともされ、さらには量産コストも高いことから、その後にデビューした700系にその役割を奪われた可哀想な新幹線なのだ。

 

男の子として…ヲタクとしては、コスパ優先の考え方より、カッコよくてナンボじゃん!って思っちゃうんですけどね。

 

 

片道だけ、ほんの1時間でしたが、少年の頃に戻ったような気分で新幹線を楽しみました。

 


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0系


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E4系MAXと奥が500系


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E1系MAX


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100系

 

当時の500系の写真と共に母から送られてきた写真を見ると、今はもう博物館等でしかお目にかかれないような、幼少期の僕を虜にした新幹線たちの姿が。

 

懐かしいなぁ。

 

 

色々連れ出してくれた両親には感謝です。

 

当時はそれこそプラレールトミカにどっぷりで、部屋一面のプラレールを父親に作ってもらって遊んでいた写真も残っていました。


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幼少期から、飛行機のパイロットになりたいという夢はあったのですが、新幹線の運転士になりたい、という夢は抱かなかったのですよね。

 

見る&乗る専門だったのでしょうか。

 

まぁ、なんとなく今の僕にも分かります。

 

 

 

 

 


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改めて、この日乗った車輌をよく見てみれば、四半世紀を駆け抜けた経年変化のようなダメージも所々にあり、それでもまだ現役で活躍し続けるベテラン…といった風格を感じられました。

 

それがまたカッコいい。

 

それはまるで、第5世代戦闘機と渡り合うトムキャットのような…

 

 

 

できればいつまでも走り続けてもらいたいものですが、部品の供給などの事情もあり、難しい部分もあるようです。

そこはほぼ同年式の僕の愛車と同様ですね。

 

 

 

退役までまだ少し時間はあるので、また何かの機会があれば乗りたい新幹線です。

 

皆さんもぜひ!

 

 

 

 

それではまた。

厳しい現実

 

 

今年の全日本選手権が終わりました。

 

 

今までの全日本とは違ったモチベーションで臨んだ今大会。

 

僕にとっては厳しい現実を痛感するレースとなりました。

 



 

 

復帰後初のロードレース。

 

雨風共に強い午前中。

レースが始まる頃には雨はだいぶ弱くなっていた。

 

スタートはそこまで激しく無く、少しの動きはあるものの、いつもとそれほど変わりない感じで始まった。

 


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©Itaru Mitsui

 

この日の路面はウェットでそのうえ汚く、クローズドサーキットコースでやる唯一のメリットすら感じられない路面コンディション。

 


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©Itaru Mitsui

 

下りは当然慎重になるのだが、それ以上にどこかで怖がっている自分がいて、柄にも無く下りで差を生んでしまったりしていた。

 

 

細かい動きがある中、上りでのペースアップにも余裕はあまり無いがついていけると感じていた。

 

頭にはいつもと変わらないレースを走るイメージがある。

イメージ通り、いつも通りに走っていたのだが、何でもない局面で急に身体が動かなくなるのを感じた。

 


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©Itaru Mitsui

 

プツンと線が切れるかのように。

 

それからはみるみる遅れを取り、集団は見えなくなった。


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©Itaru Mitsui

 

手術後から今日に至るまでのトレーニングのボリュームの少なさが要因な気がする。

 

外で乗れるようになっておよそ1ヶ月。

最低限TTだけでも…というスタンスでこの全日本までにトレーニングをしてきて、いつも全日本前にしていた乗り込みのトレーニングがまるでできていなかった。

 

当然、いつもならTOJなどのステージレースを経て、そこから更に調子を上げた状態で臨むわけだが、今回それらが皆無の状態であったが故、このヘビーなコースでは身体がまるで言うことを聞かなかったのだろう。

 

 

 

結果はDNF。レースの半分も走れずに終えた。

 

 

とても全日本を走れる状態では無かったのだが、これで今の現在地が痛いほど分かった。

 

正直かなり落ちたな…というのが率直な感想。

 

 

ここから本当に戻るのだろうか。

 

心配になるくらいだが、とにかく今は頑張るしか無さそうだ。

 

次はいよいよ地元レースになるわけだし、ここで弱気になっていてもしょうがない。

 

少しでも良い状態で走れるようやれるだけやってみます。

 

 

 

 

 

改めて、この全日本期間は沢山の応援ありがとうございました。

 

そしてこの復帰に至るまでの期間、沢山の励ましの言葉や差し入れを頂きました。

 

とても嬉しかったし、心強かったです。

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

とりあえず復帰は果たせたので、今度はバリバリ走るオノデライダーをお見せできるよう頑張りますので、またレース会場でお会いしましょう!

 

 

 

 

それではまた。

難しい課題

 

 

今日は

全日本選手権個人タイムトライアル

でした。


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©Itaru Mitsui

 

久々のレース参戦が怪我からの復帰戦となったわけですが、振り返ってみれば概ね予想通りの結果だったかなと。

 

体感で元に戻せていない以上、この日本一決定戦に出ることすら、他の選手から言わせてみればおこがましいことだったのかもしれない。

 

出るからにはみっともない走りをしないようにとできることをしてきたが、現実はそう甘くはありませんでした。

 

結果的には15位。

 

実質最下位と言っても良いだろう。

正直、ベストコンディションで挑んでも上位に食い込むのは難しいとすら思えるが、この順位は今の自分に妥当なものであろう。


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©Itaru Mitsui

 

ロードはどうしても間に合わないだろうと、慣れないTTにフォーカスしてトレーニングしてきたのだが、やっぱりだめでした。

ITTの走り方も正直あまり覚えていなかったし、ペース配分とかもめちゃくちゃだったと思う。

そして特に下りが遅すぎた。

考えないようにと走ったが、濡れた路面と風に煽られるホイールにビビってしまい、必用以上に減速してしまいました。

 

 

 

この先、身体は戻せても「感覚」の部分を戻せないとどうにもならないなと、今日で痛感しました。


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©Itaru Mitsui

 

一回バイクで峠を走ったほうが良いかもしれない…

2輪の扱い方を1から叩き込まないといけないかも。

 

 

 

今日のレースで自分の課題は浮き彫りになったし、明後日のレースでより明確に痛感することになるはず。

 

でも、ここまで来て難しい課題に直面した気分です…

 

 

 

まぁでも、ここから上がっていくことしか無いと思えば少しは前向きになれるかな。

 

全日本後の地元レース、そして後半戦に向けてもっと頑張らないといけませんね。

 

 

 

 

 

 

そして今日は嵐のような天候にもかかわらず、現地での沢山の応援ありがとうございました!!

とても心強かったです!

 

 

 

 

実は…今日のレースで10位以内に入れたらレビンの新しいホイール買おうと思っていたのでちょっと悔しいです。

 

それではまた。

レースに帰ってきました

 

昨日から移動を開始し、静岡入りしておりました。

 

いよいよ復帰戦の全日本選手権です。

幸運にも、ダメ元でエントリーした個人タイムトライアルの出場権を得ることができたので、3年ぶりくらいに全日本ITTを走ります。

CSC等のサーキットコースで行うようになって以来、特性が合わないことを理由に参戦を避けてきたレースです。

 

ですが今回ばかりはそうも言ってられないと思い、とんでもなく遅くて最下位になってしまうかもしれない…という不安もありつつも、ちゃんとした復帰に向けて自分の身体の現状を知っておきたいという気持ちの方が勝り、出場することを決めました。

 

 

 

 

術後の5月中は不安もあり、少しずつの室内トレーニングから始まり、6月に入ってから本格的に外で自転車に乗るようになった為、十分とは言えない1ヶ月足らずのトレーニングで挑むことになりました。

 

本来であれば全体的に仕上がってきた身体のコンディションの、さらに波を上げた状態で挑む全日本ですが、今年はオフシーズンよりも長い期間の療養を経ての復帰戦となります。

 

出場が決まってからは本格的にTTバイクを用いたトレーニングにも取り組みました。


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TTバイクで広島中央森林公園も走り、できる限りの対策はしてきたつもりです。

 

ただどうしても、自分の体感では怪我の前の状態にすら戻っていない感覚です。

特に下りやコーナーの感覚の部分。

 

落車したのが元々得意としていた下りのコーナーということもあり、落車以来、下りやコーナーにより慎重になってしまいました。

 

それが今回の雨のCSCでどう響くか…

 

 

 

 

 

考え出したら不安要素はきりがないのです。

 

 

 

でも走るからには全力真剣勝負したいです。

余計なことはあまり考えず、フレッシュな気持ちで走れるよう努力してみます。

 

 


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©Itaru Mitsui

 

今日はTTバイクで走る初めての修善寺を念入りに試走。

 

それなりにポジションは煮詰めたつもりだが、今日他の選手を見ていて全然ダメだなと思った。

骨折の影響で肩の可動域が思うようにいかない中でのベストポジションのはずだったのだがな…

 

 


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それでもバイクは速いし、OGKカブト様から新しいウェポンも授かったことだし、あとは僕が頑張るだけですね。

 

 

 

 

雨のTT…

 

先ずは復帰戦。安全第一で頑張ります。

 

明日は第2ウェーブ14時26分の出走です。

 

 

 

それではまた。