今日の東京ステージをもって、大阪からスタートした8日間のツアーオブジャパンが閉幕。
4度目の挑戦。
2度目の完走。
今日の最終ステージは、期間中数少ない平地選手の見せ場。
フラット7kmの周回コース。
これを16周回。
ほぼクリテリウム。
今日はとても暑く、スタートラインに並んだ段階で既に30度はあっただろう…。
急遽補給地点が設けられるほどの暑さだった。
今日のレースは龍さんのスプリント一本勝負。
先日の宇都宮クリテでは僕がアシストしてもらったから、今日は僕がアシストする番。
3年ぶり2度目の東京ステージ。
気合いが入った。
レースは序盤に少数の逃げが決まると、主力チームのコントロールで落ち着くという王道の展開。
しかしながら、ペースの落ち着いた集団内でも、常にポジション争いがネチネチと行われている。
我々の強みはチーム力。
集団内では何も声をかけなくても、いつの間にかみんな揃っている。
数を揃えていた方が位置取りは有利だ。
ボトルの水も温かくなってきた終盤。
暑さのせいか呼吸が浅くなる。
そして集団もいよいよ逃げを捉えて最後のスプリントへ向けたポジション争いへ。
増田さんは安全に集団ゴールするだけと言っておきながら、最後は真っ先に自ら先頭を走り、我々のトレインを強力に引っ張ってくれた。
ダンシングすらまともにできない酷い怪我を負いながらここまでするのは簡単では無い。
ラスト2km付近から6人揃って先頭へ出る。
コーナーの度に他チームが覆い被さってくる。
チームメイトと捌きながら先頭を死守。
最後の鋭角コーナーを曲がると、アベタカさんの最後の加速が始まる。
その後ろに僕。そして龍さん…
のはずだったが、僕が最後の加速を始める頃、僕と龍さんの間に他チームの選手に入られてしまっていたようだった。
僕の確認不足でもあるが、あの状況ではもうもがくしかなかった。
結果、龍さんは僕の牽引ラインを大きく外れて単独でスプリントへ挑むことになってしまった。
5位と悔しい結果となった。
トレインを組み、最後のコーナーまでの流れはほぼ完璧だった。
ただ、コースの特性やパスの仕方など、詰めの甘さ故の結果だった。
ゴール後はチームメイトと、それぞれの目線でレースを振り返る。
こうした積み重ねが勝利に繋がると信じて。
今日のステージをゴールしたことで、今年のTOJ が終了。
増田さんの総合10位とステージ1勝。
悔しさも残るが、チームメイトと共にいいロードレースができたと思います。
チームメイト全員で、たった一人のエースのために走るということ。
そこには難しさもあるけど、その分だけ美しさもある。
このとても良いチームの一員として走れたことを幸せに思います。
期間中共に戦ったチームメイト、様々な方面でサポートしてくれたスタッフ、そして応援して下さった全ての人に感謝します。
2年連続でリタイアしていた僕の完走を願ってくれていた方もたくさんいました。
その思い、応援に応えられてホッとしています。
ありがとうございました!
明日、都内でルコックスポルティフ様の撮影があるため、僕は一人都内に居残り。
東京の街並みを楽しみながら散歩し、カヌレのあるカフェで束の間のリラックスタイム。
またすぐに熊野もあるし、今は休もう。
それではまた。