オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

未熟者

 

 

今年の全日本選手権の全日程が終了。

 

 

 

過去1番、悔しい思いをした全日本選手権になりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日のロードレースは朝から強い風と雨が降るコンディション。

レーススタートの頃には雨こそ弱くなったが強い風はそのまま。

 

風に大きく影響されるコースでは無かったのが幸いだった。

 

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雨が弱くなっても路面が乾くことはない。

 

コース序盤の下りセクションは細心の注意を払った。

 

やはり一度落車したコーナーにはどうしても恐怖心が残ってしまっていた。

 

 

 

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今回のレースでは、終盤に残るべきチームメイトのための動きをすることが僕の役割。

 

他チームのアタックのチェックや集団の牽引、トラブルへの対処など。

 

 

序盤のアタック合戦にはそれなりに反応し、逃げが決まった中盤はチームメイトと固まり次の展開に備えた。

流れはいつもやっているロードレースと変わりない。

 

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レースのペースは落ち着いたとはいえ、ウェット路面には常に気を使って走らなければならないし、他チームの動向にも注意していなければならない時間。

 

その上普段馴染みのないレース距離。

 

身体へのダメージもそうだが、精神的にも疲れてくる。

 

チームメイトとコミュニケーションを取る中で僕が弱音をこぼすと、増田さんがそんな僕に声をかけ、励ましてくれた。

 

励ましもあり、一度はもう降りたいと思ってしまった弱い気持ちが、あと少しチームの為に頑張ろうという気にさせた。

 

 

 

 

 

レースも半分が過ぎると逃げが捕まり、他チームのアタックにより再び集団は活性化。

 

集団の人数はどんどん絞られていく。

 

最初のペースアップにはなんとか食らいつき、やっとの思いで前に出て、やれることはないかと考えを巡らせた。

 

だがすり減った僕にできることなんてほとんどなく、何度かのアタック潰しくらいが精一杯だった。

 

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間も無くして僕の身体は動かなくなってきた。

 

増田さん、譲さん、龍さん、篤志、僕が残っていて、現状での数は揃えられていたのだが、僕が真っ先に持たなくなってしまった。

 

 

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そこからは一人旅。

どれだけ頑張ろうとチームのための走りではない。

 

身体はあちこち痛いし、思うように動かなかったけれど、応援のおかげか、すぐに降りる気にはならなかった。

 

遅れてから一周は堪えたが、失速する一方。

 

いよいよ最後尾車に抜かれ、2周を残してレースを降りることになりました。

 

 

 

 

 

 

今まで気持ちのコントロールは、上手くこなせているつもりだったが、今回はそうはいかなかった。

 

レースが始まる前から僕は負けていた。

 

まだ弱い気持ちを打破できる強さを持っていないのだと痛感した。

 

 

 

 

 

 

 

ITTでは落車で思うように走れず順位を落とし、ロードレースでは怪我の痛みと気持ちで自分に負けて走れず。

 

実力も気持ちも、まだまだ未熟者だと思い知った全日本選手権

 

 

 

 

これからまた努力しないと。

 

 

 

 

 

期間中、沢山の応援ありがとうございました。

 

またいいところをお見せできるよう頑張ります。

 

 

 

 

それではまた。