プレ五輪、終わりました。
色々な意味で…ね。
もちろん大会も終わったし、脚も身体も終わった。
龍さんの代わりとして、急遽招集された今大会。
会場入りすると、参加国のナショナルジャージがたくさん目に留まり、ネイションズカップや世界戦に参戦していた頃の感じが蘇るようでした。
そういえば日本国内でヨーロッパのナショナルジャージを見ることができるのは滅多に無い機会ですよね。
それこそオリンピックか世界戦が開催されない限り。
ロードレースファンにとってはかなり胸熱なレースだったのではないでしょうか。
武蔵野公園をスタートし、10kmのパレード走行を経て、富士スピードウェイに向けて走る190km。
単純に富士スピードウェイに行くだけならまだ楽だったが、数々の峠を越えるコース設定。
これ、意地悪すぎやしませんか?
序盤はハイスピードな展開から逃げが決まり、少し落ち着いかと思ったら主力勢が掻き回す展開へ。
全体的にハイスピードで展開される。
道志を経由して、山中湖へ向かう最初?の峠も麓からかなり速い。
なんとかメイン集団にしがみつけたが、既にこの時点で僕の脚は相当キてました。
そこから山中湖畔をぐるっと回り、また峠を越えて富士スピードウェイへ下る。
1度目の富士スピードウェイはまだ良かった。
疲れていたけれどちゃんと踏めるだけの脚はまだあったからね。
だが、富士スピードウェイを出て周辺のアップダウンを周回し、2度目の富士スピードウェイに入る頃にはペースアップで集団も分裂。
後ろに取り残された僕は、前に上がる力が出せずにそのまま後退。
そしてヘロヘロになりながら走っていくと、また峠の登場だ。
ここが噂に聞いていた長い峠。
名前は…忘れた。
ベルギーの2人と一緒に走っていたが、どうやら完走の意志が無いようだったので、一人で抜け出して自分のペースで上った。
正直、脚はガクガクだし、今すぐにでも降りたい気持ちだった。
けれど、代わりとしてでも出させてもらって走っているわけだし、自分から降りることを選びたくなかったから、ただ出せる力を振り絞って踏んだ。
上っていくと前からドロップした選手達に追い付いた。
しかしこの辺りになると、自己申告で降りる選手も多かった。
完走の意志がある選手達と一緒のグループで上り終え、再び山中湖へ下る。
しかし僕の脚はいよいよヤバい。
ローテーションこそしていたが、もう脚がもげそうなくらい痛いし辛い。
最後の上りに差し掛かると、身体はなんとか動いていたが、気持ちは上っていなかった。
一緒にいたグループから脱落し、もういっそのこと最後の補給所で降りるか…?
という考えもよぎったが、補給所は降りれる雰囲気じゃなかったし、看板によればあと30km無いようだったので頑張ることにした。
写真は2周目。
3度目の富士スピードウェイに入る頃には、もはや走り切るぞという気持ちだけで身体が動いていた気がする。
だが、ここまで降ろされずに来れたということは完走させてもらえるのだろうと、必死にゴールを目指した。
そして長旅は終わり、なんとか辿り着いた。
何週間かぶりの富士スピードウェイのゴールに。
話には聞いていたけどさ、ここまでキツイとは思いたくなかったさ。
試走していればそのキツさを身をもって感じて覚悟できるけれど、何も知らずに行ってこんなもの突きつけられたら、そりゃ参ってしまいますよ…
結局、チームの為の走りは何も出来ず。
更には完走すらさせてもらえず仕舞い。
OOTってなんだよ…
散々な走りをしてしまって申し訳ないです。
しかし、国内では数少ないラインレースを走れたし、オリンピックのプレ大会という貴重なレースを走れたわけだし、なにより予想以上の観衆の中を走れたことは最高に楽しかった。
東京エリアでは、スタート地点からコース沿いには沢山の観客の方がいました。
国内ラインレースでここまで観客が沢山いて声援が聞こえてくるなんて、滅多に体験できませんよ。
そんな中を走れて、かなりアツくなれました。
やっぱりロードレースは観客がいてこそ形になりますね。
不本意な参戦ではあったけど、出れて良かったと思えた瞬間でした。
来年の本番はもっと盛り上がるといいなぁ!
さて。
僕らは帰らず御殿場にて一泊。
明日はオリンピック関連のイベントに参加します。
いやぁ、こんなボロボロの僕は走れるのかな?
参加される方はくれぐれもお手柔らかに…
疲れたので寝ます。
それではまた。