ステージレースを途中で降りると、どうも居た堪れない気持ちになる。
チームメイト達が同じ部屋でレースの身支度をしているのに、自分は何もせずそれを見ているだけだ。
会場に着けば、当然ながら僕の自転車は用意されていない。
これだから降りたくはない。
けど今回に限ってはどうしても走れなくなってしまった。
不完全な状態で挑んでしまったが故にチームメイトに迷惑をかけた。反省だ。
昨日のレース中は撮影班と行動を共にし、カメラマンの取材の様子や行動を体験。
今日は補給班に同行して、補給所まで連れて行ってもらった。
普段レースを走っているだけの僕は、その間見えない場所で沢山働いてくれているスタッフの姿を知らない。
だからこうした機会にその仕事を間近で見ることで、改めてレースをしているのは選手だけじゃないというのを実感でき、同時にいつも以上に感謝の気持ちが強くなった。
今日、補給班と共に補給所まで移動した僕は、一人でトレーニングライドへ。
補給所からゴールまでのコースを、レースよりも先行する形で走った。
山を1つ超える80km程の道のり。
なんともまぁ、北海道らしい道が続いた。
その先が霞んで見えるほど長く続く直線路。
市街地から市街地までが果てしなく長く感じる。
レースコースを走っていると、レースが通過するのを待つ人たちがちらほらと見受けられ、まるで僕が単独一人逃げをしているかのように応援してくれた。
だから僕は優しく手を振ってそれに応えて走った。
一人で走る北海道はとても長く感じたが、無事にゴールにたどり着いた。
集団に大差をつけてトップゴール!!
したかった。
会場アナウンスをしていたシンジさんに
「しかし小野寺選手は既にリタイアしていますので…」
と丁寧に解説していただいた。
紛らわしいことしてすみません。
しかし、今日で頭痛もだいぶ改善してきて、帰ってからもちゃんと練習は出来そうです。
明日は午前中の便で帰る予定ですが、台風の影響が心配ですね。
何事もなく無事に帰れることを祈るばかりです。
それではまた。