2019シーズンJプロツアーの最終戦となった山口カルストロードレース。
篤志もまだ総合首位を取り返せる位置についていて、最後まで総合トップの行方が分からない状態で迎えた。
もちろん、我々の目的はただ一つ。
篤志の総合首位奪還だ。
風が強めだが気持ちよく晴れた天候の中でスタート。
1周が29kmと異例の長さで、これを5周回する。
まぁ往復路なのだが。
レースは終始チーム同士の睨み合いだった。
チーム、個人の総合首位をキープしたいマトリックス。
チーム総合優勝をしたいブリヂストン。
個人総合を奪還したいブリッツェン。
ほぼこの3チームによる展開だったように思う。
マトリックスが仕掛ければ、すかさず他の2チームが反応する…
といったやり合いが続く展開。
関係の無い逃げが決まってからはブリヂストンとブリッツェンによるコントロールでレースは落ち着き、そのまま終盤へと向かう。
毎周回、僕を苦しめる登坂区間。
カルストベルグ?
などとふざけた名前で呼ばれているらしいが。
側から見ればロケーションは最高だろう。
小森さんが撮ってくれた写真を見返すと、こんなに綺麗な場所を走っていたのか…
と少し残念な気持ちになる。
なんでかって?
走ってる本人たちには景色を楽しむ余裕が与えられないからだ。
昨日とは違って、チームメイト全員でしっかりまとまり、最善の走りをした。
前半はアベタカさんと光さんがコントロールに加わり、中盤から終盤にかけては龍さんがひたすらコントロールを続けた。
僕はラスト1周に入ってから、アタック合戦を阻止するべく、ブリヂストンと協調したコントロールに加わり、最後の坂までの仕事を担当した。
ハードワークだったが、これが最後だし、良い結果の為になろうと全力を尽くした。
しかし、みんなで力を尽くしても、強いマトリックスを最後まで打ち破ることは出来ず。
最後のゴール勝負で惜しくも敗れた篤志はステージ2位。
そして同時に個人総合2位が確定した。
逆転はならず。
マトリックスは個人もチームも首位となった。
勝てる位置にいたのに…
あの時のパンクが無ければ…とか
色々とタラレバを考えてしまうが、これがレースの世界だ。
Jプロツアーでみんなと作り上げたレースはとても楽しかったし、走り甲斐があった。
最後は悔しい結果になったが、良いレースができたと思います。
良きチームで駆け抜けた2019Jプロツアーが終了。
皆様、沢山の応援ありがとうございました。
Jプロツアーは終わりましたが、まだレースは残っています。
そして
いよいよ公式戦は残すところあと2つ。
しかしあと2レースしか無いのに、終わるまであと1か月以上かかるという途方もない現実…
最後まで気持ちを高めて走り抜けます!
それではまた。