やぁ。トナカイさんだよ。
今夜は年に一度のオシゴトがあるから短めにするよ。
今日は家族みんなでクリスマスパーティー。
弟の所属する那須ブラーゼンのスポンサー、ミートショップ鶏春さんのローストチキンが我が家の食卓を華やかにしてくれました。
僕が所属していた頃もこの時期になると送ってくださいました。
今日はその弟の慶が、乾杯の挨拶を進んで引き受けた。
なんでも最近(というか結構前から)ワイルドスピードのワンシーンの声真似にハマっているらしく、劇中の乾杯シーンを演じてくれた。
こう見えてまだ未成年。シャンメリーで乾杯だ。
左に写っているのは霊では無い。1番下の弟だ。玲は僕だ。
乾杯も済み、いざ食べ始めると、用意されていた料理は瞬く間に消えてゆく。
そう、これこそ僕の食事スピードを加速させた最大の原因。
のんびり食べていては生き残れない。
一人暮らしはのんびり食べれて良かったなぁ…。
幼い頃はクリスマスは心踊るイベントだった。
家のリビングには大きなクリスマスツリーを出して、クリスマスの日を迎える前からツリーの下には両親や祖父母からのプレゼントが置かれ、クリスマスの日にそれらを開けるのを楽しみに待っていたものだ。
親からプレゼントを買ってもらう時はみなとみらいや近所の京急デパートなどに出かけたりして、クリスマス色に染まったキラキラしたお店の中をワクワクしながら欲しいものを探し回った。
欲しいものを買ってもらった帰り道、施設内の大きなツリーや装飾が綺麗だったことを今でも鮮明に覚えている。
(横浜在住時の話)
さらに欲張りな僕はサンタ氏にも高額なおねだりをした。
欲しいものを書いた手紙をツリーの枝にかけ、いつの間にかその手紙が消えているのに気づくとそれはもう興奮したのを覚えている。
そしてクリスマスの日の朝、枕元に置かれたプレゼントを見て歓喜したんだった。
プレゼントを包む梱包紙の匂いが好きでね。
冬休み中は貰ったプレゼントでひたすら遊んだ。
今は、無邪気にクリスマスを楽しめる歳はすっかり過ぎ去り、ネットでトナカイの着ぐるみを購入して着ている自分がいる。
親は毎年のように「一緒に過ごす相手はいないの?」などとクリスマスの予定を聞いてくるが、大体いつも家にいる。
今でこそ、リビングにツリーを出すことも無くなったし、プレゼントにワクワクして眠る事もない。
かと言って、華やかな街で夜景でも見ながら素敵なディナーを嗜んだりもしない。
でもね、この季節になると幼い頃の記憶がこみ上げてきて、不思議と幸せな気持ちになるんだ。
「あの頃」を思い出して幸せになれる思い出を作ってくれた両親に感謝だよ。
ありがとう。そしてメリークリスマス。
さあ、僕はオシゴトの時間だ。
世界中の子供達が楽しみにしているんだ。(冒頭の設定に戻る僕)
それでは、メリークリスマス。