オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

ついてない日

 

交流戦群馬大会。

 

交流戦とは読んで字の如く、僕らの走るPカテゴリと、Eカテゴリの選手が混走するレース。

 

 

いつもと違う要素はエリートカテゴリの選手が加わることで大人数でのレースとなること。

 

今回はその要素が、思わぬところでマイナスファクターとなってしまった。

 

 

今日は初めてプロリーダージャージを身に纏って出走したレース。

 

レースは概ね予想通り、序盤からハイペースな展開となりました。

 

ところが、たしか3周目の下りセクションで、ラインのセレクトミスで路面の穴を踏んでしまった。

 

その影響でリアタイヤをパンクさせてしまい、やむを得ずスローダウンして集団の後ろを走るニュートラルサービスカーを待った。

(ニュートラルサービスカーとは、チーム関係なく平等に機材トラブルがあった選手を手助けする車。)

 

いつもなら集団の最後尾に下がれば車が見えて、手を挙げてパンクのことを伝えるのだが、やたら長く伸びた集団の最後尾に来ても車が来る気配すら無い…。

 

これはまずい、とペシャンコになったタイヤを引き摺りながら集団の見える位置で必死に走る。

 

が、速度が上がるほどにパンクしたタイヤはよれて暴れてコントロールが効かない。

 

他の選手を巻き込むわけにもいかないので、出来る限り独走で安全マージンを取りながら踏み続ける。

 

しかし速度が出ない為、集団からはみるみる離されて行き、結局ほぼ一周をパンクした状態で走り、チームピットでホイール交換をすることになりました。

 

ニュートラルサービスカーはその頃にようやく僕のことを抜き去っていった。

どうやら序盤の数周でドロップした選手が多くいた為、なかなかメイン集団後方に位置できなかったようだ。

 

 

 

 

再スタート時、周りにいたスタッフからは集団は落ち着いているから焦るな、とも言われたが、この時点で下りに入っている集団とはかなり差がついており、なおかつ逃げが決まらず落ち着かない展開だったようだ。

 

その為、ホイール交換後に近くにいたドロップした選手達に声をかけて前を必死に追ってはみたが、その差は絶望的に広がっていく一方。

 

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僕に単独で集団より速いラップを刻める脚など無く、その差が3分になった時、監督からも無線で明日のためにリラックスして走れと告げられる。

 

 

 

 

 

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悔しいものだ。僕はまだレースをしていない。

 

今回のパンクは僕のミスが原因だが、ニュートラルサービスをいつものようにすぐに受けられなかったのは痛い。

 

狭いサーキットコースで大人数を走らせるとこのようなことが起こるのだと痛感した。

 

 

 

 

ドロップしてきた選手達をキャッチしながら無理ないペースで周回を重ねたが、半分の距離を消化するところでタイムアウトとなった。

 

これと時を同じくして雨や雷が激化し、レース自体も中断との判断が下される。

 

 

その後、30分ほどの中断時間があり、この後のレース再開可否が議論されたようだが、雷が収まる様子がみられないことから、安全を考慮してレースキャンセルとなりました。

 

 

 

うむ。

別にチームとしては僕で総合順位を狙っているわけではないので関係ないが、リーダージャージを着ていながらレースをできずに降りた身としてはありがたい天気だった。

 

これにより中断時点で走っていた選手に完走ポイントとスプリントポイントのみが加算され、総合順位はほぼ変動無し。

 

レースをしていたみんなも僕とほぼ同じ距離しか走っていないと思うとなぜかホッとした。

 

 

いやだって、こんなレースでリーダージャージを着納めってなんかものすごく残念な気分になるじゃあないですか。

 

天気がこの状況を見て空気を読んでくれたのか、天の神様の慈悲なのか。

 

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一足先に着替えた僕はこの表情である。

 

 

 

 

しかし明日の予報も今日と同様か、雨に関して言えば今日より酷いようだ。

 

どうなることやら…

 

 

まずは安全第一で。

 

頑張りましょう。

 

 

それではまた。