きっと皆さんがずっと気になっていたことでしょう
お待たせしました!
今日はオノデライダーが人生において2度と無い大きな決断をし実行した報告をします
これを知ったのは今年の初め。沖縄合宿中にチームメイトの西村さんと話したことがきっかけだ。
視力の悩みについて話ていると、西村さんがリレックススマイルの経験者だと知りました。
レーシックならよく聞いていたので知ってはいたが、リレックス?スマイル?なにそれ美味しいの?
kwsk!
話を聞くと、ReLEx smileとはレーシックの次世代レーザー近視矯正手術だと知る。
ふむふむ。
実際近視矯正手術には前から興味があったのだが、まず保険適用外手術なので高額だと言う点と、何より術後の後遺症が心配だったので、怖くて真剣に検討はしていなかった。
しかし、次世代レーザー近視矯正手術リレックススマイルなら、レーシックで起こり得たリスクはかなり軽減されるそうだ。
なんでもレーシックが角膜にフラップを作成した後、フラップをめくりエキシマレーザーで角膜の表面組織を削り、角膜の屈折力を変えて近視・遠視・乱視を治す外科的矯正手術なのに対し、同じくレーザーで角膜にレーザーを照射するのは同様だがレーシックのようにフラップを作成せず角膜内に近視・乱視分の組織をシート状にし、レーシックの十分の一とされる僅か2ミリ程度の角膜の切口から取り出して視力回復が可能となるのがリレックススマイルです。
切開する面積が少なくなることにより、破壊される組織を最小限にとどめることにより、ドライアイや炎症などといったリスクがかなり軽減するのだ。
おまけに角膜の強度も保たれる為、スポーツなどにも適しているというメリットもある。
それを聞いた僕は、実際の経験者がすぐ近くにいるし、術後のリスクがレーシックよりも低いと分かればやってみる価値は十分にあると判断し、今後の選手生活において重要な視力という要素を補完すると同時に、日常生活におけるバイクや車の運転、そして何よりアニメ鑑賞中の眼鏡によるストレスの改善のためにもこのオフ期間中に手術を受けようと今年の夏には決断していた。
そしていよいよ11月になり手術を受ける準備は整った。
しかし、手術を受けるためには十項目に及ぶ検査を受け、すべてが正常であることが必要。
主に、角膜の厚さや眼圧、乱視の具合や角膜内皮細胞検査などがある。
先ずはその適応検査を受けるため、また、検査の影響が手術に及んでしまうのを避けるため、適応検査から手術までの期間は最低三日以上必要だということなので、手術日が金曜と決まっていた為、その前で予約が取れた月曜日に検査のために名古屋に来る必要があった。
名古屋入りした16日。高い交通費を払いはるばる名古屋にやってきた僕は少し緊張していた。
先ずはこの適応検査をクリアしない限り、自分にどれだけ手術を受ける覚悟と意志があっても手術をしてもらえない。
いざ検査が始まる。
今まで経験したことがないようなたくさんの項目の検査をたくさんの機材を渡り歩きながら受けて行く。
全ての検査を終え待合室で待機する。
この待機時間は検査の結果が出るまでのドキドキの時間だった。
診察室からお呼びがかかる。
それはまるで、突然校内放送で校長室に呼び出される気分だった。
ここで初めて担当医と顔を合わせた。
検査結果のデータを見ながら先生が話している。
どうだ、どうなんだっ
僕は手術が受けられるのか?
早くそれを言ってくれないか...
左目の乱視が強いのは分かっているんだ…
ようやく先生が手術のことについて話し出す
手術を受けられるかの可否の前に手術を受けた場合どれくらい視力が回復するかの説明があった。
「つまり、手術は受けられるのですね?」
『はい。乱視は強いですが角膜の厚さも十分にあるので手術は可能ですし、再矯正も可能です。』
とのこと。
第一関門クリア。
ここで突っぱねられて、一泊二日の名古屋旅にならずに済んだ。
適応検査時に点眼した瞳孔を開く薬品の影響が二日から三日続くので、検査の翌日はとにかくまぶしくて地上をまともに歩けなかった。
前述したとおり、ここ名古屋には地下ダンジョンが充実しており太陽の光を避けて移動することは容易だった。
この時の自分の行動はまるで鬼滅の刃の鬼のようだった。
翌日もまあまあまぶしかった、だがブログで書いていた通りそれなりに名古屋観光を楽しんだ。
この間にも、指定された点眼薬を定期的に点眼し、手術に備えて目には細心の注意を払っていた。
名古屋観光を楽しみ、検査から丸三日あけていよいよその日がやってきた。
先ずは、術前検査から始まる。
実はこれも関門。
手術を目前としていながらこの検査で大きな変化や異常が見つかった場合、この日に手術が受けられなくなる。
朝からドキドキだった。
結果はオールグリーン。
問題なく支払い手続きへと移行した。
請求金額は40万円。
バイクと車の次に高価な出費だった…すっからかん…
手術の時間までには少し時間があったので、待合室でヴァイオレットエヴァーガーデンの小説を読みながら心を落ち着かせていた。
実はこの時、僕は柄にもなく緊張していた。
そう、例えるならば個人タイムトライアルのスタート前の気分だ。
いよいよ僕の番がやってきた。
手術室へと案内される。
身に着けていた携行品はすべてはぎとられ、不織布でできた手術着に着替えさせられ、麻酔用の薬を点眼される。
これが痛い。しみる。
一度リラックスして座れるソファーに案内され、簡単な手術の流れについての説明がされた。
これは、前にも聞いた話だったが、手術室を前にして聞くと妙にリアリティーが増して緊張感を加速させた。
いよいよ手術室の扉が開く。
目の前に姿を現したのは、可愛らしいぬいぐるみたちが乗った最先端レーザー治療マシンだ。
お初にお目にかかります。
マシンにはあおむけで寝るようになってスタンバイする。
位置を調整され、定まったところで可愛らしいお魚さんのぬいぐるみが手渡され、これを抱っこしているようにと言われた。
ネイティブなイングリッシュを発音するマシンが何やらぶつぶつ言いながら僕の眼球に迫ってきた。
当事者の僕は、まるで自分の目に何をされているのかさっぱりわからなかった。
どうやら準備が整ったようだ。
これから僕の角膜にレーザーが照射される。
片目に所有する時間は約30秒。
助手がカウントを始める。
僕は医師に言われた通り、視界に見える光を追い続けた。
だんだんと視界が白くなっていく。
そしてカウントが終わるころ、僕の視界は完全にホワイトアウトした。
例えるならそう。
アツアツのスープを眼鏡をかけてすすっているとき、曇ってしまった眼鏡の視界のようだった。
同様にもう片方の目もレーザーが照射される。
僕は目が細いので、瞼を開く機械がやたらに痛い。
今度は僕が寝ている台が回転する。
また違うマシンが僕の目の前に現れた。
ここで眼球ウォッシンングタイムだ。
麻酔のおかげで痛くはないが、強制的にめんたまを開いて水をかけられ洗浄されるのはなかなかの恐怖体験だった。
いよいよ角膜内にレーザーで形成した、シート状の組織の取り出し作業だ。
白く濁った視界の中で、言われた通りにまたぼんやりと見える光を見つめる。
医師がピンセットのようなもので、角膜にあけた2ミリ程度の切口からシート状の組織を取り出す。
めんたまをいじくられているのは何とも心地の悪いものだった。
視界がゆがみ、感覚はないはずなのだがニュルンとした手ごたえの後で、少しだけ視界が明るくなった。
もう片方の目も同様の作業が行われる。
これにて手術は終了だ。
手術室に入ってから実に十数分の出来事だった。
気づけば最初にもらったお魚さんを僕はかなり強く抱きしめていた。
手術室を出る。
また再びリラックスして座れるソファーに案内され、しばらく休むようにと伝えられた。
この時の気分は正直言って最悪だった。
これは、そう自分の骨が折れたレントゲン写真を見て倒れた時と似た感覚だ。
顔から血の気が引きふらふらした。
看護師に伝え休憩時間を少し長くしてもらい、体調が戻るまで安静にした。
復調した僕は、ようやく外の世界へと解放される。
保護メガネをつけていたので、まだ白く濁った視界はまるで冬場に暖かい部屋から外に出て眼鏡が曇ったときの視界によく似ていた。
それから、術後一週間必要な点眼薬を渡され、簡単な説明が終わるとすべての工程が完了した。
クリニックがタクシーを手配してくれ、タクシーで市内の親戚の家に帰った。
わざわざ名古屋にまで来た理由は、西村さんが実際に手術をうけたのがこのクリニックだったから。
徹底した術前検査と、実績が信頼できた。
術後数時間経ったが、僕の視界は徐々にクリアにありつつある。
視力もすでにかなり回復してるのを感じる。
このリレックススマイルは、術後の視力の立ち上がりがゆっくりな傾向があるため、1週間から1ヶ月かけて回復するそうだ。
と、言うわけで、僕の過去最大の決断とは、
次世代レーザー近視矯正手術
でした!
なんだ、そんなことか…と思われた方もいるかと思いますが、僕にとっては一大イベントでした!
皆さん、お騒がせしました!
まずは無事に成功したので一安心です!
この後、様子を見ながらトレーニングも再開します。
ちなみに今日のブログは、長時間液晶を見てはいけないので、弟という自動手記人形サービスに依頼しました。
それではまた。