オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

これまでに無いプレッシャーの先に

 

 

 

JCL2戦目は宇都宮に場所を変え、お馴染みの清原工業団地内で開催された、カンセキ宇都宮清原クリテリウム

 

 

リーグは変われど、場所もレース内容も変わりない為、同場所開催のクリテリウムをこれまで3年連続で優勝している僕には、4連覇を期待する声が多く聞こえていた。

 

レース前のメディア出演や取材などでも、どこへ行っても必ず「4連覇」という言葉が出てきて、地元ファンの方々を含め、このレースへの期待度の高さを感じていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日の暖かい陽気から一転、昼前から雨が降り出し風も吹き、レース前にはすっかりヘビーウェットに。

 

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この場所での雨のレースは僕史上初。(多分)

 

180度ターンとストップ&ゴーの繰り返しのこのコースでは、雨だとかなり難易度が高くなる。

 

普通に走るだけでも相当ストレスのかかるコースに雨と風という要素が加わると、走りながら気を使う要素が増え、ヘビーなレースが想定された。

 

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今日はホイールのチョイスにも慎重になった。

風の影響や立ち上がりの軽さを考え、僕は前後C40をセットしました。

 

 

 

 

 

チームの今日のプランはズバリ僕のスプリント勝負。

 

監督とチームメイトも最初からその気でした。

 

ただし、今日は雨で荒れた展開になることも想定し、逃げの展開で勝負するプランも存在しました。

 

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今日の選手紹介のステージではポーズは控えめ。

ゴールにとっておきたかった。(というよりプレッシャーでそれどころじゃ無かった)

 

昨日のレースでの脚つりの事もあり、自身のコンディションの不安もあり、雨で何か起きてしまうかもという不安もあり、なにより沢山の期待に応えられなかったらというプレッシャー。

 

色んなものを背負っているようで、今までで一番、スタート前から不安なレースでした。

 

 

 

 

 

 

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約50kmのレースは、スタートから激しいアタック合戦。

ピュアスプリンターを持たない有力チームが、積極的に逃げの展開に持ち込もうとする動きに見えました。

 

我々も、全員で上手く立ち回り、危険な動きには増田さんを含め、要チェックしながら展開していきます。

 

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しかし、コースや風向きの影響もあってか、そのどれもがわずかな飛び出しに終わり、集団は数を減らしながらも一つのままレースは進みます。

 

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チームメイトの皆んなは様々な動きに対して良く動いてくれて、中盤以降からは僕は落ち着いてスプリント態勢に集中する事ができました。

 

 

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ウェット路面で、ギャップや白線を跨ぎながらのコーナー。

熾烈な位置取りと相まって、所々で落車も見受けられました。

 

 

 

 

 

集団は一つのまま、いよいよ最終局面へ。

 

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常に集団前方に位置していたチームメイトとまとまり、発射態勢を整えに行く。

 

いつものように早い段階から一つになれずに不安になっていてが、ラスト一周の鐘と同時に僕の前には増田さんと西村さんが並び、これまでに無いくらい安心感を覚えました。

 

コース真ん中のヘアピンを立ち上がる辺りから増田塾長の鬼牽き。

長いバックストレート中間までスピードを上げながら強力に前を牽き、他チームの追随を許しませんでした。

 

そこから西村さんに繋ぎ、最後のヘアピンに向けて更に加速。

 

 

2人で上手くコーナーをクリアして、ラスト200m。

 

 

 

コーナーを慎重に立ち上がり、西村さんを交わしてスプリント開始。

 

ゴール前は向かい風。

 

ここまで僕を連れてきてくれたチームメイトの期待を背に、ただ全力でスプリント。

 

もがきながら、後方から車輪が迫ってくるのが見えた気がした。

 

ゴールも迫る。

 

 

 

 

 

 

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一着のポーズ!

(ウマ娘より拝借)

 

 

 

 

 

 

良かった。本当に良かった。

 

安堵と達成感と嬉しさで、直後はただただ声を上げていた気がする。

 

この場所での勝利は僕にとって最も重要と言って良いくらいのもの。

 

沢山の期待に応える事ができて、僕は本当に嬉しいです。

 

 

 

 

 

しかしこの勝利は決して僕だけのものではありません。

 

この勝利に至るまで、支えてくれたチームメイトがいたから成し遂げることができました。

 

それは一緒に走った選手だけでなく、監督やメカやマッサーやドクター。

みんながチームメイトとして協力できたからこその勝利。

 

 

そして僕らチームメイトを支えるのは応援の力。

皆さんからの応援、励ましの言葉、全て届いています!

 

 

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

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今大会でちゃっかりスプリント賞ジャージも獲得。

マイヨ・ラファールと言うそうです。

塾長は変わらず総合リーダー!(マイヨ・プリエ)

 

 

 

 

 

そして昨日今日と、素晴らしい大会を作って下さったJCLの皆様、ボランティアスタッフの皆様もありがとうございました。

 

このマイナースポーツが注目される為には、まず多くの人に見て知ってもらう必要があります。

 

そして昨今の状況下で、映像コンテンツの重要性は非常に高いものです。

 

それを今回、日本国内ロードレースでは間違いなく史上最高クオリティの中継配信をして下さったこと、大変嬉しく思います。

 

この先、このリーグで走るのが楽しみになりました!

 

JCL中継動画リンク↓

https://youtu.be/q8MByKVct78

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくレースが空きますので、ここまで張り詰めていた気持ちを一度リラックスさせて、再びトレーニングに励みたいと思います。

 

 

 

 

 

しかし4連覇か…

この先どうしよう…。笑

 

それではまた!

 

 

 

 

 

今回のポーズが気になられている方が多くいらっしゃいましたので簡単にその経緯をお話しますと、つい最近TL上で話題になっていたゴルシのポーズが気になって、ゴルシとは?と調べたところウマ娘という作品に行き着き、ポーズを真似させてもらう上で、何も知らないのでは失礼だと、先週のうちにアニメ全話を見て、ゲームもダウンロードしてプレイしながら今日に至ります。

今朝、育成中のウマ娘がゲーム始めて以来初の重賞連勝を飾り、とても気分が良かったので、今日の勝利はウマ娘のおかげもあるかもしれません。

僕のお気に入りウマ娘はお揃いのジャケットが勝負服のマヤノトップガン です。

いつか彼女のように逃げ切り勝利を決めたいです。