昨日はおおいたアーバンクラシックに参戦。
土曜日のクリテリウムでの勝利に続き、この日も自身初となるロードレースでの勝利を目指して挑みました。
昨日と同じような天候で朝から日差しが暑い。
昨日のレースのトップ3は先頭でスタートさせてもらえるラッキー。
キナンの中島さんは常に笑顔で気さくに話しかけてくれるので、スタート前でもこの表情である。
やたらと速いパレードが終わりリアルスタート。
スタート直後から絶え間なくアタック合戦が続く。
我々は僕と増田さんを軸に逃げに乗って勝負するプランで挑んでいたので、注意すべきチームの動きを見ながら反応していました。
西村さんを始め、積極的にアタックに反応してくれていて有利になる逃げの展開を伺いますが、いつまで経っても決定的な逃げはできず。
自分からも決めに行くような動きを見せましたが、上手くまとまらなかったり。
ドンパチやり合って全体的に疲弊し始めた頃、マトリックスのマンセボ選手が動く。
その強力なアタックは、放っておけば1人でそのまま行ってしまいそうな勢い。
常に先頭付近で展開していた僕は、他チームの反応に便乗してマンセボ選手を追う。
勢いもペースも良く、集団とは一気に差がつき、綺麗に7チームが1人ずつ反応したということもあり、これが逃げの決定打に。
マトリックスのマンセボ選手を筆頭に、キナンは山本大喜選手、右京は小石選手、愛三は岡本選手など、各チームのエース格選手が揃う。
更には僕と同世代の選手が複数人いたことにより、僕自身内心メラメラしていました。
集団とはグングンと差が開き、最大5分近くの差ができる。
逃げ集団は有力選手が多いことから、綺麗に速いペースを保ったローテーションが続けられ、これはこのまま逃げ切るのだと容易に想定できた。
つまりはこれが勝ち逃げである。
僕も来るべき勝負の時の為に、脚を使いすぎないよう心がけながらローテーションをするが、前半動き回った疲労と暑さのせいか、少しずつ消耗しているのは身をもって痛感していた。
そしてまさかの事態が。
残り3周に入るゴール前の上り区間。
ここは補給所となっており、ボトル残量が心細くなっていた僕は補給の為に隊列を外れて右側へ移動していた。
ボトルを受け取る手前で、食べ終わった補食のゴミを捨てている時、左サイドからマンセボ選手がアタック。
まだ摂取していなかったBCAAまで捨ててしまった挙げ句、ボトルも取らずに慌てて反応してそれを追うが、上りのダッシュを一発決めると一気に脚の疲労を感じる。
結局反応は間に合わず、少し前に見えているもののその差を詰めきれず、マンセボ選手と小石選手が先行する形に。
少し離れて僕と大喜で追いかけることとなった。
しかしまぁ、ここへ来て一気に脚の疲労に気づかされてしまった僕は思うように身体が動かず…
上り区間になると、大喜が勢いよくアタックして前を追うが、それに付いていける程の余裕は僕には無く、みるみる離されてしまった。
単騎になってしまった僕は、強力な3人との差を詰めることなどできるはず無く。
1周終わる頃には1分以上の差をつけられ、その次は更に3分と…
やがて身体も疲労でスッカスカになってしまい、最終周回に入る頃には自転車を漕いでいることが精一杯といったくらいだった。
このまま単騎でも逃げきれれば4位のポジションは獲得できたが、最後の着順争いに向けた集団のペースからは逃げ切ることはできず。
ラスト3kmを過ぎた辺りで吸収されてしまった。
そこからはもう、ただゴールを目指すだけ。
せっかくの絶好のチャンスを活かせず、またしても自ら目標としているロードレースの勝利の可能性を潰してしまった。
この結果にはチームメイトにも申し訳無い気持ちでいっぱいだ。
このような展開になったら僕が勝負をこぼしてしまえばチームメイトだってなす術が無い。
全て台無しにしてしまった…
頭を使わず前半から動き回り、いざ勝ち逃げに乗れたは良いが勝負ができないと…
自分を情けなく思う。
このレースで自身の課題は明白となり、強い選手と戦うことで実りあるレースになったが、結果が出ないのは何とも悔しいものです。
次のレース(全日本選手権)まで期間が無く、何ができるわけでも無いかもしれませんが、また次のチャンスが巡って来た時に決めきれるように引き続き努力していきたいと思います。
ロードレースの結果は散々でしたが、この二日間、久々に別リーグの選手達と共に走れたことはとても楽しかったです。
久々に再開する同世代の選手達や、元チームメイトの先輩だったり。
レースそのもののレベルも上がるし、集団が華やかになり、色濃いメンツで様々な展開が生まれる。
失敗して悔しくてたまりませんが、振り返ってみれば久々にレースを楽しめていたなと思います。
そしてなにより今回は制限こそ設けられていましたが、沿道からの応援があったことが嬉しかった。
コースには住宅街があり、コース沿道に住む人たちが熱心に観戦してくれていました。
僕が逃げからこぼれた後、名前を調べてくれたのか、僕の名を必死に叫んで応援してくれる子供達もいました。
静かなコースをただ走るだけなのとは違い、応援の声がある中で走る事は僕らにとっての悦びでもあるのです。
早く「今まで通り」を取り戻し、そしてこれからは「今まで以上」の盛り上がりでロードレースが開催されることを願っています。
大分サイクルフェスのレースコースは、国内では数少ない市街地を組み込んだ華やかな周回コースでもあります。
今回の大会開催に尽力された皆様に感謝するとともに、今後の更なる盛り上がりに期待しております!
二日間応援ありがとうございました!!
僕の脚は1週間くらい帰って来なそうです…
それではまた。