昨日は全日本選手権ロードレースに参戦。
日本のロードレース日本一決定戦だというのに、誰の目にもとまらない場所で密かに開催されていました。
金曜日の個人タイムトライアルでは納得いく走りが出来ず落ち込んでしまい、チームメイトに励まされながら、なんとか気持ちを奮い立たせて日曜日に挑みました。
気持ちの面ではウマ娘でいうところの「不調」の状態。
もう金曜日の時点で帰りたい…と思いもしましたが、
それでも、一生懸命に選手をサポートしてくれるチームのスタッフや応援してくれている人の事を思うと、レースを投げ出す事なんてできません。
レース当日はよく晴れて、期間中一番暖かかった気がします。
こんな涼しい(寒い)広島は初めてなもので、少々戸惑いも感じながらスタートを待ちます。
ここ最近の調子は悪くなかったはず。
たとえ大嫌いなコースでも、本来の自分の持てる力を使えさえすれば、それなりの走りはできる自信はあった。
レースが始まる。
12kmを15周回する180kmの戦い。
流石にいつもの広島でのレースと違い距離も長い為、序盤から激しいペースで展開することは無かった。
比較的イージーなペースで多少の動きがあり、その中でシマノの1人逃げが容認されると集団はサイクリングペースになり、黙々と周回を重ねる。
真っ先に集団先頭を固めてコントロール態勢を作ったのは愛三。
その後ろに我々もまとまってポジションをキープする。
イージーながらもこのコースを走っていると消耗はする。
いつも以上に補給などに気をつけながら次の動きに備える。
この間、増田さんにアドバイスをもらったりしながら走る。
僕はプラン上では最後に勝負しに行くメンバーに含まれていた為、自分が勝ちに行くつもりで走るようにと増田さんから言われていました。
何周目か…
周回数が多くてもう覚えていないが、シマノの一人逃げが捕まると、レースは次の段階へ動きだす。
既に半分を過ぎて、これから主力どころが動き始める頃だというのは走っていれば分かった。
動き始めた初期の展開には難なく対応できた。
思ったより身体が動いてくれていたのは良かったのだが。
残り5周回を切ったくらいのことだ。
集団内で落車が発生した。
目の前で選手が転倒したのを必死に回避した。
落車こそ免れたがその代償として、変な力が入ってしまったのか脚が部分的に攣ってしまった。
この直後が三段坂で、それはまあキツかった。
それまでの余裕が一気に無くなり、痛みと闘いながら展開についていく辛い状況に。
更にはドライアイが急速に悪化し、視界数メートルの濃霧の中を走っているような状況に陥っていた。
そのせいでフェンストンネルでラインを見誤り、フェンスに接触するなど自らダメージを被るシーンもあった。
様々な悪条件が重なり、それから程なくして上りのペースアップに置いていかれる。
確か…あと2周ってタイミングだった気がする。
ここで置いていかれ、グルペットに合流するともう僕のレースが終わってしまったのだと悟った。
それから残り2周をグルペットで走った。
グルペットにいる状況にしては余力があった。
出し切って遅れたならそれこそグルペットで走るだけでも精一杯なのだが、今回はまだ少し余力があった。
こんなに悔しい事はない。
また、出し切れずに終わった。
大分の時みたく、すっからかんになるまで走ったわけじゃないんだ。
どう言ったところで言い訳にしかならないが。
今年の全日本も、TT、ロードレース共に納得できるレースが出来なかった。
僕個人としてはサポート、応援して下さった人たちに結果で何もお返しする事は叶わなかったが、増田塾長がTT優勝、ロードレース2位の結果で強さを見せつけてくれました。
こんなに強い人が身近にいる事を誇りに思います。
2日間、応援ありがとうございました!
僕はまた、現役でいるうちにタイトルを取れるようチャレンジします!
帰りの空港では定番の広島焼きを。
ネギ好きな僕はネギデラックスなるものを。
あぁビールが飲みたい。
この日を境にオフに入る選手が羨ましい…
僕らはあと少し、シーズンが続きます。
なんとか…持ち堪えます…。
それではまた。