オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

TOJ2022 Stage2 富士山

 

 

TOJ2日目は、総合順位がほぼ確定するステージ。

 

富士山5合目がゴール。

 

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オリンピックTTコースを4周回した後、11.4kmで1160mを駆け上がるふじあざみラインの上りへ突入する。

 

 

要は上れない選手は総合に絡めないのがTOJなのだ。

 

 

 

 

 

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スタート前のテント内での一コマ。

聴いているのはファイヤーボンバー

だが浮かない顔をしているのは目の前に見える富士山を上ることを考えてしまうからだろう。

 


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個人総合順位を狙う増田さんを中心に今日のレースの走り方の確認。

 


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スタート前の僕のこの顔見てよ。

「え、なんでこんなとこ走らせんの?」

と訴えているかのような…

 


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レースがスタートすると、間も無く7名の逃げが決まる。

一発で決まった為、集団は来る富士山の上りに備えてのんびりモード。

 

アベタカさんは率先して集団ペースを落ち着かせるために前に出たが、そこから流れでコントロールする事になる。


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増田さんの指示で、アベタカさんだけでイージーペースでコントロールすることになり、タイム差を詰める事のないように淡々とアベタカさんが1人引きを続行。

僕はアベタカさんの次の動きの待機の為、番手をひた走る。

 


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総合トップの右京がコントロールを始めるかと思いきや、前との差が思ったほど開かなかったからか、最後まで出てくることは無かった。

 

そのため僕は約2時間、アベタカさんのオケツを見ながら走り続けることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ長い4周回を終え(この周回必要か?)、富士山に向けて進路を変える。

 

アベタカさんの牽引はまだ続いていたが、疲れも見え始めており、同時に麓に向けたポジション争いでジワジワと後ろから迫ってくる選手も出始めた。

 

 

麓まで数キロというところでアベタカさんから僕に引き継がれ、先頭ポジションをキープしながら麓へ向かった。

 

 

ここまでは良い状態でふじあざみラインに突入できたが、上りペースアップで踏んできた僕は結構脚がキツイ。

 

増田さんからは馬返しまでは引けるイメージで、との指示があったのだが、序盤の直線的な上り区間でスピードを保てなくなった。

 

まもなく、増田さんと宮崎くんに託して僕は遅れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからは毎年恒例の孤独な戦いだ。

昨日の今日で身体は辛いし、勾配はキツイし、ゴールまで長いし。

 

自分の保てるギリギリのペースで、抜きつ抜かれつを繰り返しながらゴールを目指す。

 

しかし今日の富士の上りは、なんだか今までで一番辛く感じた。

 

だんだん体調が悪くなってきたし、身体の動きもどんどん鈍くなってきたし…

 

 


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死にそうになりそうな思いでようやくゴールに辿り着いた。

 

チームトップの増田さんは5位!

しかしタイム差から、総合優勝は難しくなってしまいました。

 

 

 

 


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ゴール後あまりにもキツすぎて、この時栗村さんに押してもらっていた事にすら気づかなかった。ありがとうございました!

 

 


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走り終えたらクールダウンをしながらすぐにパワープロダクションの「エキストラアミノアシッドプロテイン」を飲むのがルーティン。

もちろん回復目的だ。

 

 

 

 

 

 

しかしこの時、ひどい頭痛に襲われていた。

厳密に言えば、ゴール手前から既に体調が悪化していた。

 

ゴール後は気分が悪く、フラフラした。

 

 

 

 

脱水か酸欠か…

自分では忘れていたが、監督やマッサーの話だと過去にも富士山でこんな事があったらしい。

 

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幸いにも今回、チームの備品にOxy'zという高濃度酸素吸引機があったので、これを夕食後から今ブログを書いている最中までずっと吸引している。

 

 

おかげで酷かった頭痛は治ってきました。

助かった…

 

 

 

 

 

 

 

明日は相模原ステージ。

 

今まで勝負に絡めなかったチームが狙いに来る可能性が高いステージだけに、ハードな展開が予想される。

 

まず僕の身体が明日ちゃんと動いてくれることを祈るばかりだ。

 

 

 

 

 

 

それではまた。