オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

ツールド北海道Stage.2

 

今日は昨日よりは楽に走れるかと思いきや…

 

まさかの事態に思わぬハードワーク。

 

身体も疲れているのにこの仕打ちはかなりキツかった…

 

 

 

 

 

第2ステージの今日は、倶知安町をスタートして、新見峠を経由し、一瞬海岸線に出てからは上り基調のアップダウンをこなしながらスタート地点である倶知安町に戻ってくる期間中最長の186kmのレース。

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ちゃんとした山岳は前半の1つだけだが、疲労した身体には十分すぎるパンチ力があるコースだ。


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未知のコースということもあり、昨夜のミーティング時には経験者であるアベタカさんに詳しく話を聞いた。

 

 

 


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今朝も楽しみの朝食はしっかりと。

今回の宿は質も良く種類も豊富なので幸せです。

 

 

 


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ホテルの目の前をスタートする為、昨日よりは余裕のある朝の準備。

前日の疲れもあったので細谷マッサーにオイルを塗布してもらった。


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ウォームアップ中。時々フォームが似ていると言われるアベタカさんと僕。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レースが始まると、最初の峠を前に逃げが決まり、そこにはアベタカさんと堀さんが乗る。f:id:onoderider:20220910183722j:image


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僕は増田さんと共に集団前方で峠をクリアし、下りで遅れて戻ってきた堀さんと合流して3人でまとまって走る。

 

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レースはリーダーチームのブリヂストンがコントロール

逃げとの差は2分前後で推移する。


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が、レースも半分を経過した頃、逃げがそれほど脅威では無いと判断したのか、ブリヂストンがコントロールをやめた。

 

統制を失った集団はフワッとペースが落ちた。

 

このタイミングで、おトイレタイムが始まる。

 

増田さん含む各チームのエース格選手たちが揃ってストップした。

 

するとここから突然アタックが始まった。

増田さんがいない僕は戸惑い、増田さんの総合順位前後の2人だけは見ながらチェックしたが、10名ほどの飛び出しを容認してしまった。

増田さんの総合を第1に考える以上、僕が行っても意味がないと自分で判断した。

 

これが正しかったのか、何が正解だったか分からなかった。

 

 

 

 

増田さんや他チームの有力選手が帰ってくるとその光景に唖然となる。

 

しかし、中途半端に各チームが選手を前に送り出しており、追うチームは我々ブリッツェンのみとなってしまう。

最悪だ。

 

逃げに乗っていたアベタカさんを引き戻してまでして僕とアベタカさんで懸命に前を追うが差は縮まらない。

 

しばらく頑張ってみたが、どうにもならないと判断し、一旦手放そうと先頭から離脱した。

 

これを嫌った増田さん含むエース格選手たちがバラバラとアタックをして飛び出す。

残った集団はまるで追う気が無く、その後、出遅れた大喜選手を筆頭に追走集団を追うことになる。

 

 

ゴール前25kmくらいで増田さんのいる追走集団に合流できたが、先行する15人との差は絶望的。

この集団内だけでの順位争いとなりました。


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僕はなんとかできる限りの走りで増田さんのアシストをしようと試みたが、あまり力になれず。


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なんだか後味が悪いというか…僕は疲れ果ててそれどころじゃあ無かったが、増田さんが総合順位を失ったことが悔しかった。

 

 

 

 

 

これはレースだし、色々なことが起こるもの。

 

 

 

 

さて。

このボロボロの身体に何ができるか分からないが、気持ちを切り替えて明日の最終ステージも頑張ろうか。

 

 

 

引き続き応援よろしくお願いいたします!