「明日は小野寺でステージを狙いにいく」
はい。 …え?
昨日のミーティングでの一コマ。
あっさりと告げられたそれは、僕にとっては意外すぎたオーダー。思わず聞き返していた。
これまでもこのステージを狙いに行ったことは無い僕にとっては未知の戦い。
しかし、そうと決まればそれに従うしか無い。
不安を抱えながら今日を迎えた。
京都ステージの朝は早い。と言ってもTOJ自体が全体的に朝が早い。
元々朝方の生活をしている僕にとってはそれほど苦にならないが、京都の指定宿は綺麗で居心地が良いのに期間中一番滞在時間が短いのが残念でならない。
朝食を終えて部屋に戻ると、窓から鹿の姿を見ることができた。この辺では珍しい光景では無いのだろう。
7時前にはホテルを出て会場へ。
今日のステージは起伏に富んでいて曲がりくねったレイアウトで、休みどころが無いイメージ。
距離は短いがパンチが効いたコースだ。
スタート直前にも今日のことについて指示が入る。
レースが始まると、山岳ポイント狙いの逃げがすんなり決まるかと思いきや、逃げの決定打が決まること無く、大きな集団のままでの展開が続いた。
中盤のスプリントポイントをきっかけに4人の逃げが決まってからは終盤まで落ち着いたペースで進む。
常に前方でチームメイトと合流することは意識していた。
最終周に入り、チーム右京を筆頭にペースアップがあったが、難なく先頭集団でKOMポイントは通過でき、下り区間の落車で分断した集団の前方に位置することができていたので、単騎ではあるが勝負できる位置には残れた。
と、思った途端にリアが急にパンク。
チームカーも後方集団の後ろにいた為、すぐに対応してもらえず…
スペアバイクに乗り換えた後はグルペットでゴール。
なんとも不完全燃焼というか、悔しいレースになりました。
谷さんは総合タイムを失うこと無くフィニッシュできているのでとりあえずは安心。
また明日につながりました。
いなべステージに備える今日は、青川峡キャンピングパークというキャンプ場泊。
コテージというのか、みんなでひとつ屋根の下で泊まります。
楽しい要素もあるけど、ペラペラの敷布団なので快適なベッドで寝たい気持ちもあったり。
ここではスタッフ陣との距離も近いので、普段見れない仕事ぶりも見ることができます。
ステージレースは選手はもちろんですが、スタッフ陣にとっても過酷なものなので、感謝の気持ちを忘れず協力して乗り切りたいですね。
さて。明日は第3ステージいなべ。
もう既に4日間くらい走った感覚だけれどまだ2つしか終わってないという現実。
まだ先は長い。
頑張りましょう。
それではまた。