少し落ち込んだ気持ちで迎えた第二ステージ。
上りスタートから山を超え、下り基調でアップダウンを繰り返しながらゴールへ向かう134km。
ようやく長く滞在したサムスンの宿を離れ、1時間ほどかけてスタート地点へと向かう。
各チームにチャーターされたマイクロバスが1台ずつ帯同しており、レース前後はこれで移動する。
今朝は絶対に日本から連れてこられたであろうボクシーを発見し、少し故郷を感じる瞬間だった。
昨日の落車のダメージはといえば、生傷が痛む外、少し腫れているくらいで走る分にはそれほど影響が無さそうだった。
とはいえ気持ち的にはあまり上がっておらず、スタートしてから前半は消極的な走りをしてしまった。
気持ちがついてこないとレースを走るだけでもかなりシンドいもの。
走りながら自分を振るい立たせる。
ハイウェイのような道のだら上りを越え、今日の唯一の山岳ポイントへ。
トルコもヨーロッパらしい地形で、ゆるい勾配が長く続くレイアウトが多い。
何度か逃げも出たが、山岳ポイント通過前に集団は一つになっており、レオがポイント手前でアタックを決め、一位通過した。
僕は少しシンドさを感じながらも先頭付近で山を越え、湖畔の道へと入る。
すると間もなく、集団内で突如出現した路面の穴を避けきれず前輪をヒットさせてしまいパンク。
幸い集団が落ち着いているタイミングだったので、すぐに後ろにさがりチームカーでホイール交換。
さがったついでにチームメイトに渡すボトルと氷を持って集団復帰。
そこからは湖畔を抜けるまでは平穏な時間が続いた。
湖畔の道を抜け、下り基調の区間に入ると再びレースが動く。
下り基調とはいえ、突然上りが現れたりして、しかもそれが思っていた以上にパンチがあったりする。
その地形を利用してドイツ籍?の同チームの2人が飛び出し、差が広がった。
これを集団は追う姿勢を見せず、上りでペースアップもあり少し割れたりはしたが下りで合流し、残りは30kmほど。
我々はベンさん、レオ、久保田、僕が集団に残り、キナンの呼びかけで久保田が集団の牽引に参加。
僕は最後のレオのフォローに回ることにした。
結局逃げ切りを許してしまったが、その後ろでベンさんとレオを引き連れ、ラスト数キロからはできるだけ安全な前方を確保し、最後の直線はレオの山岳賞を固いものにすべく、不完全ながらリードアウトをした。
集団の頭をとればポイント圏内だったが惜しくも届かず。
しかし山岳賞ジャージはこれで確定した。
気持ち的に少し厳しいと思っていたが、なんとか無事にゴールにたどり着けてまずは一安心。
明日からは獲得標高がさらに増えるタフなコースになるので僕ができることは限られてくるだろう。
なんとかやれることをやって乗り切りたい。
今日の宿も変わらず学生寮的な場所。
今までで一番綺麗なのは良いのだが、当たり前のように空調は無く暑い。
景色はまぁまぁ良い。
食堂には猫が数匹うろうろしている。
大人しく良い子さんたちだ。
流石は猫が多い国。
あと2日。応援よろしくお願いします。
それではまた。