オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

厳しい現実

 

 

今年の全日本選手権が終わりました。

 

 

今までの全日本とは違ったモチベーションで臨んだ今大会。

 

僕にとっては厳しい現実を痛感するレースとなりました。

 



 

 

復帰後初のロードレース。

 

雨風共に強い午前中。

レースが始まる頃には雨はだいぶ弱くなっていた。

 

スタートはそこまで激しく無く、少しの動きはあるものの、いつもとそれほど変わりない感じで始まった。

 


f:id:onoderider:20240624220019j:image

©Itaru Mitsui

 

この日の路面はウェットでそのうえ汚く、クローズドサーキットコースでやる唯一のメリットすら感じられない路面コンディション。

 


f:id:onoderider:20240624220116j:image

©Itaru Mitsui

 

下りは当然慎重になるのだが、それ以上にどこかで怖がっている自分がいて、柄にも無く下りで差を生んでしまったりしていた。

 

 

細かい動きがある中、上りでのペースアップにも余裕はあまり無いがついていけると感じていた。

 

頭にはいつもと変わらないレースを走るイメージがある。

イメージ通り、いつも通りに走っていたのだが、何でもない局面で急に身体が動かなくなるのを感じた。

 


f:id:onoderider:20240624220102j:image

©Itaru Mitsui

 

プツンと線が切れるかのように。

 

それからはみるみる遅れを取り、集団は見えなくなった。


f:id:onoderider:20240624220131j:image

©Itaru Mitsui

 

手術後から今日に至るまでのトレーニングのボリュームの少なさが要因な気がする。

 

外で乗れるようになっておよそ1ヶ月。

最低限TTだけでも…というスタンスでこの全日本までにトレーニングをしてきて、いつも全日本前にしていた乗り込みのトレーニングがまるでできていなかった。

 

当然、いつもならTOJなどのステージレースを経て、そこから更に調子を上げた状態で臨むわけだが、今回それらが皆無の状態であったが故、このヘビーなコースでは身体がまるで言うことを聞かなかったのだろう。

 

 

 

結果はDNF。レースの半分も走れずに終えた。

 

 

とても全日本を走れる状態では無かったのだが、これで今の現在地が痛いほど分かった。

 

正直かなり落ちたな…というのが率直な感想。

 

 

ここから本当に戻るのだろうか。

 

心配になるくらいだが、とにかく今は頑張るしか無さそうだ。

 

次はいよいよ地元レースになるわけだし、ここで弱気になっていてもしょうがない。

 

少しでも良い状態で走れるようやれるだけやってみます。

 

 

 

 

 

改めて、この全日本期間は沢山の応援ありがとうございました。

 

そしてこの復帰に至るまでの期間、沢山の励ましの言葉や差し入れを頂きました。

 

とても嬉しかったし、心強かったです。

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

とりあえず復帰は果たせたので、今度はバリバリ走るオノデライダーをお見せできるよう頑張りますので、またレース会場でお会いしましょう!

 

 

 

 

それではまた。