オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

突然の難病と複雑な心境

 

 

人生何が起こるか分かりません。

 

 

先日のXへの投稿ではお騒がせしました。

 

投稿へ寄せられたコメントは全て読ませていただいております。

どれも温かく励まされるものばかりで、僕は本当に幸せものだなと実感しております。

 

皆様、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

改めて、今回発覚した病気は

 

再生不良性貧血

 

というもの。

聞き慣れない病気で、診察の後に自分で調べたら難病指定されていたので驚きました。

https://www.nanbyou.or.jp/entry/106

 

現在の診断では突発性との見解です。

まだ、骨髄検査の結果が出揃っていないので、原因の詳細等は調査中となりますが、重症化はしていないとのことです。

 

とりあえず治せる病気ということで安心しました。

 

 

 

 

9月上旬、トルコから帰国後に胃の痛みと下痢で内科にかかり、血液検査の結果からウイルス感染による胃腸炎との診断を受け、点滴治療を行っておりました。

 

腸炎の症状は日に日に回復し、1週間ほどで運動は再開できました。

 

しかし、トレーニングが再開できるようになっても下痢は続き、トレーニングの数値もこれまでより低い水準でしかこなせない状態でした。

 

このとき内科で行っていた採血の結果に異常値が検出された為、念の為詳しい検査をしようということで日赤を紹介されました。

 

最近の不調が貧血等によるものなら納得がいくし、鉄剤でも処方してもらって対処すれば調子は戻ってくるかな、とそんな気持ちでした。

 

しかし最初の検査では特に目立った異常は認められず、鉄関連の貧血に関してもほぼ正常値。

一部の数値の変動はウイルス感染による一時的なものだが、それらもほぼ治りつつあるとの診断で経過観察となりました。

 

 

 

この時既に9月下旬。

既に1ヶ月近く経っているのに思うように走れず、モヤモヤした気持ちで過ごしておりました。

これまでと同様のトレーニングをすると、身体は思うように動かず、すぐに脚がいっぱいになる感じがあったり、その後も謎の疲労感がずっと続いて治らない感じが続きました。

 

そのまま迎えたおおいたアーバンクラシックでも、前述の通り思うように走れずもどかしい思いをすることになります。

 

 

 

 

 

大分のレースから帰ってすぐに血液検査の予定があったので、再び日赤に出向いて検査。

 

ここで先生に少し心配な数値の低下を指摘された。

 

何かしらのウイルスによる影響か、まだ身体に炎症が残っているのか、または何か病気の疑いもあるかもしれないとのことで、詳しい検査をしようと、この日に骨髄検査を実施した。

 

妙な痛みだった。局所麻酔で太い針を腰骨に刺され、骨髄液を吸い出される感覚…

 

この日、血液に作用する薬を処方され、再び経過観察となった。

処方された薬がアホみたいに高くてビックリした。

 

 

 

 

翌週の診察では先生は少し深刻そうな表情で、これはいよいよ可能性が高くなってきたなと取り出した説明書には再生不良性貧血と書かれていた。

 

ウイルス感染を調べる数値は全て陰性だったし、重篤な病気の可能性が高くなる悪性のものは見つからなかったのだが、薬を服用していても血小板や好中球の数が検査の度に減少してしまっていた。

 

数値の変化の仕方からして、ほぼ間違いなく再生不良性貧血だということで、最初の説明では入院して2週間ほど点滴を行って治療する必要があるとのことだった。

 

え、それじゃあ…

 

と、ここで今後に控えるレースについて話すと、激しい運動は控えなくてはならないし、当然ながらレースは無理だと告げられる。

 

 

この日は落胆して帰ることになる。

 

 

翌日の朝に急に病院から電話があり、今日来てくれとのことで出向くと、早めに薬の服用による治療を開始したいとのこと。

その上で検査を繰り返し、数値の好転が見られれば入院治療は回避できるかもしれないそうだ。

 

まぁ入院を回避できるならその方が良いし、治るなら早めに手を打ちたい。

 

新たに高い薬と見慣れない薬が処方された。

 

3日ほど薬を服用して様子を見て今後の方針を決めていこうとの説明で、その経過観察が昨日の話。

 

 

数値はまだ低下しているが、その落ち方は緩やかになっているとの説明。

およそ1週間おきに検査を繰り返して経過観察を続けることになりそうだが、薬の効果が現れて回復に転じるまでおよそ1か月くらいだという説明だった。

 

完治には個人差はあるものの半年から1年を要するとの説明もあった。

 

 

 

 

 

 

とまぁ、ここ最近の事の顛末はこのような感じでした。

 

 

早く元のパフォーマンスを取り戻したくて、自分の不調に理由が欲しくて検査を続けていて、最初は何ともないですね、で自分が単純にトレーニング不足で弱っているだけなのかと焦りを感じていたら、今度は病気が浮き彫りになり…

 

確かに理由が欲しいとは言ったが難病なんてものは望んでいなかった。

 

 

 

 

そして、何よりもどかしいのはいたって元気であるということ。

 

激しい運動が制限されているので、軽い運動しかできないのだが、運動時にいつもと違う呼吸苦や、運動量に見合わない疲労感がある以外は、日常生活には今のところ影響は少ない。

あとは薬による頭痛や下痢などの副反応が少し辛いくらい。

 

 

 

 

 

 

今年のレースに参戦することはできなくなりましたが、地元でのイベントやメディア等には予定通り出演予定ですので、よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

まさかの形で僕の今年のレースシーズンは終了となってしまいました。

新たな環境で気持ち新たに挑んだシーズンでしたが、今年は大きな怪我もあり、皆様の前で走る時間は少なく、目標としていた走り、期待されていた走りは思うようにできなかったシーズンでした。

 

それでも、オレンジのオノデライダーへの沢山の応援ありがとうございました!

 

まだチームはレースが続きますので、チームへの応援は引き続きよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。

ただ落ち込んでいても何にもならないので、今は何も考えずのんびりとサイクリングでも楽しみます。


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早速今日は少し走ったところにあるパン屋さんへ行きました。

いつもと気分を変えて、OGKカブト様にリーダージャージ着用時に用意して頂いた赤仕様ヘルメットで。

このヘルメット、ジャパンカップで使いたいなと企んでいたんですけどね…

 

 

幸いにも食事に関する制約はほとんどないので、シーズン中に我慢していた食べ物とかも楽しみながら、治療に専念しようと思います。

 

 

 

 

 


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今年はモニタ越しにレースを見る機会が多いな…

 

 

 

それではまた。