オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

寒い寒すぎる

 

富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝

 

 

昨日の予選を通過した75名が走る。

 

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レースは1.8kmを30周回する54km。

普段は別団体(JCL、JBCF、学連)で走る選手達が一堂に会する珍しいレース。

 

スタート前からパラパラと雨が降り出す。

 

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短時間高強度に加えて気温も低かったので、早めにローラーに乗って身体を温めた。

 

 

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これはスタート前、例の如く宮崎くんとの会話で笑っている僕。

 

 

 

 

 

スタートするとしばらくはアタック合戦が続く展開。

風も強かったが、コースの特性上集団がフレッシュなうちは流れてなかなか逃げができない。

 

 

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チームメイトとは自然と集団内で固まれた印象。

 

固まって走り、チームで掲げたプランを意識して臨機応変に対応できる用意をしておく。


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僕はといえば今日も平常運行。

ストップ&ゴーのクリテリウムの走り方には元々耐性があるつもりだが、シーズン初戦ということもありハードに感じることに変わりはない。

 

 

雨も強くなり、路面が完全にウェットになったレース中盤頃にごっそりと割れるような形で逃げが決まる。

 

谷さんが入ったことは分かったが、飛び乗れるタイミングで自分が行くべきか躊躇してしまい、容認してしまった。

 

捕まるだろう…

と思っていたが、逃げのメンバーが協力かつ人数も多かったことから、差は開く一方に思えた。

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これは逃げ切りの展開だ…

そう判断した僕はメイン集団から逃げ集団へのジャンプを試みて飛び出す。

 

シマノの選手が1人同調してくれて、2人で前を追うが雨の寒さや風のこともあり思うように差を縮めることができない。

 

直線で前が見える位置まではこれたが、そこからが詰められなかった。

 

 

…出過ぎた真似をしましたすみません。

 

 

 

 

何周か踏み続けてトライしたが集団に吸収されて終了。

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集団復帰したら魁斗と晴飛と合流。

アベタカさんが見当たらないと思ったら寒さでレースを降りたようだ。

 

それもそのはず。この時既に僕の身体も凍りついたかのような感覚になっていて、Di2の操作感覚も無いし、ブレーキコントロールも難しくなってきていて、とてもスプリントでフルにもがけるコンディションでは無くなっていた。

 

 

 

 

結局、逃げに追いつくことはなく決着。


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魁斗と晴飛が位置取りをしてくれていたが、僕は動けず集団内で特に争うことなくゴールした。

 

 

 

 

 

 

 

いや…こんなに凍えたレースは久々だ。

 

レース後はまともに動けないくらい震えが止まらず、ほぼ低体温症になっていたのではないかというくらいだった…

 

 

 

結果云々の以前に過酷なレースだった…

 

こんなこともあるのがロードレースだ。

 

 

 

応援に駆けつけて下さった方々もさぞ寒かったことでしょう。

そんな中でも沢山の応援ありがとうございました!

 

 

 

実は今日、現在豊橋に出張中の弟の慶も来ていました。

おっさん化してるからみんな分からなかったですかね?笑

 

 

 

 

今日は皆さんしっかり温まってください。

 

それではまた。