僕は何がきっかけだったかはまるで覚えていないのですが…
物心つく頃から乗り物好きだったんですね。
長男ということもあり、弟が生まれるまでのおよそ5年の幼少期は、それはもう両親には色々なところへ連れ回してもらっていたんです。
それもこれも乗り物に乗ったり見たりする為だけに。
それから色々な夢や憧れを経て今に至る訳ですが、やはり幼い頃に好きだった物は今でも好きなわけで…
広島に来たらやりたいことの一つに「500系新幹線に乗る」というものがありまして、それを先日叶えてきました。
そう、幼少期の僕は特に新幹線と飛行機が好きだったんですね。
この500系新幹線、のぞみとしての運行を終えた現在は山陽新幹線のこだまとして、短い編成で限定された運行しかされていないのです。
最近のニュースでは引退まで秒読みか…なんて話も聞こえてきていたので、現役のうちにまた乗りたい!と思っていました。
500系新幹線のデビューは1997年頃。
僕が2歳頃の時に、当時初めて300km/hを超えて走る新幹線として、最新鋭の技術を搭載してデビューした新幹線だったんですね。
乗り物特集のビデオでよく見ていました。
その頃はまさに僕が新幹線に興味を示した盛りの頃。
当時の写真が無いかと実家の母に問い合わせたら写真が送られてきました。
両手をあげて喜んでいる僕の後ろにいるのはデビューしたての500系。
当時もその近未来的フォルムに興奮を覚えた僕ですが、28歳になった今も、ホームに入ってきたその新幹線の姿に興奮を覚えました。
まさに戦闘機を思わせるロングノーズと丸みを帯びた車体。
その姿は最近の新幹線とは違う唯一無二のオーラを纏っています。
座った座席は元グリーン車だった6号車指定席。
シートは2×2でゆったりしており、座り心地も極上。
窓も大きく開放感もあります。
今回乗ったのは広島ー新下関のおよそ1時間。
丸みを感じる車内空間は飛行機に乗っているかのような。
それでいて現代の新幹線にも劣らない乗り心地。
願わくばこの新幹線で広島ー東京間を乗りたいものだ…
まぁ、のぞみとしての運行を退いたのも、そのフォルム故の座席数の少なさが原因だともされ、さらには量産コストも高いことから、その後にデビューした700系にその役割を奪われた可哀想な新幹線なのだ。
男の子として…ヲタクとしては、コスパ優先の考え方より、カッコよくてナンボじゃん!って思っちゃうんですけどね。
片道だけ、ほんの1時間でしたが、少年の頃に戻ったような気分で新幹線を楽しみました。
0系
E4系MAXと奥が500系
E1系MAX
100系
当時の500系の写真と共に母から送られてきた写真を見ると、今はもう博物館等でしかお目にかかれないような、幼少期の僕を虜にした新幹線たちの姿が。
懐かしいなぁ。
色々連れ出してくれた両親には感謝です。
当時はそれこそプラレールやトミカにどっぷりで、部屋一面のプラレールを父親に作ってもらって遊んでいた写真も残っていました。
幼少期から、飛行機のパイロットになりたいという夢はあったのですが、新幹線の運転士になりたい、という夢は抱かなかったのですよね。
見る&乗る専門だったのでしょうか。
まぁ、なんとなく今の僕にも分かります。
改めて、この日乗った車輌をよく見てみれば、四半世紀を駆け抜けた経年変化のようなダメージも所々にあり、それでもまだ現役で活躍し続けるベテラン…といった風格を感じられました。
それがまたカッコいい。
それはまるで、第5世代戦闘機と渡り合うトムキャットのような…
できればいつまでも走り続けてもらいたいものですが、部品の供給などの事情もあり、難しい部分もあるようです。
そこはほぼ同年式の僕の愛車と同様ですね。
退役までまだ少し時間はあるので、また何かの機会があれば乗りたい新幹線です。
皆さんもぜひ!
それではまた。