オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

難しい…

 

ジャパンカップクリテリウムの後のステージでの発表のインパクトが強すぎて、僕のブログどころでは無い方も多いと思いますが…

 

 

 

 

 

今日は3年ぶりに、宇都宮駅前大通りにレースが帰ってきた日でした。

 

ジャパンカップクリテリウム

 

チームからは、ブリッツェンに加入した初期の頃から、ここで勝つことを一つ目標にしてほしいと言われ続け、僕も地元チームの地元出身選手として、このレースにかける思いは他のレースより強いものがあります。

 

 

パレードランは市役所をスタートして、大通りのコースへと入る。

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市役所から大通りに向かう道でも沢山の方が足を止めて応援してくれますが、コースに入った瞬間に見える、コースの沿道を埋め尽くす観客の方々の姿を見た時が一番高揚するんです。

 

国内でこれだけの規模の観客の前で走れるレースは他にありませんからね。


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コースを2周しながら、久々の空気感を堪能しました。

 

 

 

 

いよいよスタート。
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ワールドツアーチームが前を固める並びを見て、初めて出た時はワクワクだったけれど、今回はメラメラしてました。

 

 

 

レースは終始ハイスピード。

やはりワールドツアーチームがいるだけで、根本的なレーススピードが違ってくる。

 

更に集団の密度も国内のそれとは比べ物にならない。


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このレースの集団内では、我々が普段走っている国内レースのようにチームメイトと固まることが困難な為、近くにいるチームメイトを見つけては、お互い出来るだけ離れないように走るしか無い。

 

いつだったか、めちゃくちゃ速くて辛いレースだった年があったことを記憶しているが、今回は割と落ち着いたペースだったようにも感じる。

 

国内チームが固まることが困難なレースですが、ブリッツェンの先輩方は僕の為に積極的に近くを走ってケアをしてくれました。


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今回は増田塾長も久々にクリテリウムに参戦してくれていたので安心感がありましたね。

 

チームメイトは皆、スプリント賞獲得も捨て、僕のゴールだけに絞って走ってくれました。


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終盤は増田さんとアベタカさんが常に近くにいてくれて、すぐに弾かれてしまう状況下で、集団前方のポジションをキープしてくれました。

 

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いつも通りには行かない難しさ。

ジャージの格の違いを痛いほど感じるレースです。

 

 

ラスト一周はいつも通りの混沌状態。

誰しもが前を取ろうと争いが激化する。

 

この状況下で枚数を固めて前に出れるのは、どの年のレースを見ても強いチームだけ。

 

我々も増田さんのポジションアップからアベタカさんに繋がるところまでは良かったのだが、ラスト一周のバックストレートではぐれてしまい、最終ターンを抜ける段階で僕は単騎だった。

 

この時かなり後ろにいたので、一瞬終わったと思いかけたが、それではここ数年のレースと同じ思いをしそうだったので、そうはしたくないと、できる限りを尽くした。

 

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それがこの結果で。

5位という順位でした…

 

ここ数年の、埋もれてしまったり、そもそも勝負に絡めない位置にいたりした時よりかは、今回はちゃんとスプリントに参加できるところまで来れたのは良かった。

 

ラスト500mあたり、ここでもう1人いれば…

 

と考えてしまうが、強い選手ならこの状況下でも勝負できるのだろう。

 

 

 

勝負に参加する位置にいただけに、この結果はとても悔しい。

 

 

こんなにレース後に穴があったら入りたくなるような気持ちになるレースは他に無いだろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は沢山の応援、ありがとうございました!

沢山の応援が響く中で、僕へのピンポイントな応援が沢山あったことがすごく嬉しかったです!

 

 

 

 

 

明日はロードレース。

今の僕はどこまで走れるのか、チャレンジです。

 

明日も応援、よろしくお願いします!

 

 

 

それではまた。

この空気感、帰ってきた

 

JAPANCUP IS BACK!

 

 

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今日はオリオンスクエアのステージでチームプレゼンテーションがありました。

僕はこの空気感がとても懐かしく思えました。

 

少し肌寒い秋の空気と、ステージから感じるファンの皆様の熱気…

 

 

 

ふと、初めてここに立った時を思い出す。

あの頃は抱えるプレッシャーとか、そういうのが無くて。

クリテリウムだけの出場だったし、まるでお祭りのゲストライダーとして参加するような気分だった気がする。

 

これが、コースを埋め尽くす大勢の人の前で走れた最初の機会だったから、特に明確なプランも無く自由に走れたあの時の僕は、それを心底楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

ブリッツェンに入ってからは、選手という立場に変わりは無いが、この場所で感じるモノは少し違ってきていた。

 

自分の担う役目も明確になって、地元チームとしてのプレッシャーもあったりして。

 

 

 

 

今年、2年の空白を経て久々に大通りを走ったらどんな気持ちになるのだろう…

 

僕は今、不安と期待でいっぱいです。

 

正直な気持ちを言えば、何も気にする事なく、ジャパンカップの空気感を存分に楽しみたい。

 

 

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今年はどんなジャパンカップになるのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。

今日から発売開始したカヌレ・ド・オノデラは即完売と聞きました!

並んでまで手に入れてくれた皆様、ありがとうございました!

 

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ビニールのパッケージに入っている都合上、表面のパリッと感は少なくなってしまいますが、家にオーブンがある方は、焦げないようにアルミホイルを被せて軽く温めた後、常温で冷ましてもらうと、カリッと感が少し復活します!

 

賞味期限は約2日、冷凍すれば保ちますが、なるべく早くお召し上がりください!

 

 

明日は今日よりも多めに用意してもらっておりますので、今日手に入らなかった方は明日、リベンジしてみて下さい!

 

 

 

カヌレも、レースの応援も、よろしくお願いします!

 

 

それではまた。

今日もまた…

 

大分2日目の今日は、おおいたアーバンクラシックでした。

 

昨日同様、朝からよく晴れて暑い中でのレースになりました。

 

今日は増田さんでの勝負を第1としたプラン。

そこにチャンスがあれば、僕とアベタカさんも狙って行く。

 

 

 

 

レースはスタートからずっとハイスピードだった気がする。

昨年もそうだったが、序盤のうちはなかなか良い逃げができない。

 

 

 

そんな中、またも力技で逃げを決めに行ったのはアベタカさんだった。

 

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前日のミーティングでは落ち着いて展開して、自分から脚を使って逃げないように…とチームメイトから念を押されていたはずなのだが…

 

 

 

 

しばらくアベタカさんの独走が続き、少し遅れてできた堀さんを含む追走が合流し、4人の逃げが決定する。

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逃げにチームから2人入ったことで、集団に残った僕はひたすらチェック役。

 

上りの度に逃げに乗っていないチームのアタックの応戦が続き、集団は伸び縮みを繰り返した。

休み所がない展開に、集団は少しずつ人数を減らしていった。

 


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同じく集団に残った増田さんも、繰り返されるアタックの中で、ブリッジを試みてアタックをするが、増田さんが動けばただ反応する…という選手が多く、簡単には動けない状況だった。

 

そんな状況が続く中、メイン集団内で唯一チームで組織的に動いていたマトリックスの引きで、一時は逃げ集団が目前に見えるくらいまで差が詰まった瞬間があった。

 

その瞬間を上手く利用して飛び出したのが、チーム右京の宇賀選手。

 

僕もすぐ反応できる位置にいたのだが、前に2人いる状況で、さらにブリッツェンのジャージが動けばまたチェックが入り、逃げを潰しかねない。

僕は動かなかった。

 

 

結局、集団は1人の飛び出しを許し、また逃げとの差は開いていった。

 

この時集団内で僕は増田さんに「俺たちで次の展開に備えるぞ」と言われたが、この時すでに結構キツかった僕は「僕、結構キツイです…」と言う。

しかし増田塾長は

「大丈夫だ!今日も限界突破だ!」

と喝を入れてくれた。

それに僕は

「ゔえぇ」

と変な声しか出なかった。

 

 

頑張るしかないじゃん。

 

 

 

 

 

 

終盤まで、ひたすらアタックの応戦が続き、逃げとの差も1分前後を推移したままだったようだ。

タイムボードがなかなか出してもらえず、リアルタイムでタイム差を把握できなかった。

 

スト2周で堀さんが前から降りてきて、いよいよ捕まってしまうか…とも心配したが、タイム差は縮まらないままラスト1周。

 

マトリックスのホセ選手のアタックに反応した僕は2人で飛び出し、後ろからマンセボ選手も合流して、3人でゴールを目指す展開になった。

あれ…この2人と走るこの展開…前にもあった気が…

 

 

後ろから追走が来ていたが、結局最後まで3人だった。

 

ラストは脚も残って無いのに僕が焦って早駆けしてしまい、ホセ選手に交わされてゴール。


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5位だ。

 

 

 

最後まで逃げ切った3人の勝負はチーム右京の宇賀選手が制した。

アベタカさんは惜しくも2位。


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チームとして2日連続の2位。

こうとなってはやはりどちらか…いや両方勝ちたかったよな…

 

 

でも、チームとしては両日とも良いレースができた手応えはあったし、そう簡単に勝てないのがロードレース。

悔しいけれど、よかったかな。

 

 

2日間、沢山の応援ありがとうございました!

 

 

次のレースは地元開催のビッグレース、ジャパンカップですので、気を引き締めて準備します!

 

 

 

 

 

 

 

帰りの空港にて。

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今日にピッタリのドリンクが売ってたので頂きました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

今は宇都宮へ向けての帰路の途中。

 

久々に帰ります。

 

 

この期間、チームメイトと共に楽しい遠征ができました。

美味しいものも色々楽しめたことだし♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて。

 

僕は今、家に届いているであろう劇場版マクロスΔ絶対LIVE!!!!!!のDVDの開封の儀を早くしたくてたまらない…!早く観たい!

 

あと、オークションで落とした車のパーツも取りに行かなきゃ。

大きいパーツを実家に送りつけていているのでさぞスペースをとっていることだろうし…

 

 

 

 

 

それではまた。

また、2着。

 

しばしの高知〜愛媛〜大分の移動兼合宿を経て迎えた大分2連戦。

 

初日の今日は

おおいたいこいの道クリテリウム

 

昨年優勝したレースでもあり、過去にも勝利経験のある相性の良い?レースだ。

得意意識は無い。

 

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今回は6人出走。復帰した魁斗もいる。

 

 

北海道の時にはこれからは暑いレースは無いだろうと思っていた…と前にも話したが、そういえば、大分のレースは毎年暑かったことを忘れていた。

 

秒速5センチメートル」のコスモナウトの中に好きな台詞があり、

 

 

"あの日から、いくつかの台風が通り過ぎ、その度に島は少しずつ涼しくなっていった。

サトウキビを揺らす風かすかに冷気をはらみ、空がほんの少し高くなり、雲の輪郭が優しくなって、CUBに乗る同級生達が薄いジャンパーを羽織るようになった。

私が半年ぶりに波の上に立てたのは、まだ夏がかろうじて残る、そんな10月の半ばだった。"

 

 

という台詞から、当時でも九州は10月半ばでもまだ夏なわけで、そりゃあ現代の10月頭ともなればまだ夏だ。

 

 

いや、ただ単にこの台詞が好きで紹介したかっただけかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

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今日のクリテリウムは1周1kmを40周する短期決戦レースだ。

 

道はとても綺麗だが、出走人数に対してコース規模がコンパクトであり、ここで勝負できる人数は最終的にはかなり絞られてしまう。

 

ブリッツェンは以前からコンパクトなクリテリウムは割と得意としていて、勝負から漏れることはほとんどない。

だからこそ、僕一本で勝ちを狙いにいく時は責任重大なのだ。

 

 

レースはスタートからハイスピードで展開し、逃げたいチーム、まとめたいチームとで常に攻防戦が繰り広げられている感じ。

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途中、少しばかり逃げが決まるシーンもあったが、基本は集団一つで展開する。


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逃げ、スプリントどちらでも勝ちに行けるようにプランを立ててはいたが、レースの雰囲気から自然と集団スプリントへの備えの体制になった。


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終始チームメイトと共に集団前方を確保し、終盤にかけての山本大喜選手の逃げを追うところまで完璧に仕事をしてくれた。

 

ラスト1周は波乱の展開。

増田さんが猛追する状況で、15秒ほど先行していた大喜選手がまさかの落車。

 

これにより集団は1つに。

最終ターンにかけてはアベタカさんと2人で入れたが、僅かに開けてしまったイン側にスパークルの2人を入れてしまった。

 

ラスト200m。

ゴールにかけて緩く右にカーブしている為、アウト側からスプリントをするこの状況は、ピュアスプリンターの沢田選手と勝負するには分が悪かった。

 

どうにか交わす術を考えてみたが…

 

地元スプリンターには敵わなかった…!

 

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また2着か…

そしてまたもスパークルにやられるとはな…

 

 

 

チームメイトが完璧にレースを作ってくれて、勝負する位置に運んでくれたのに決められないなんて…それも2戦連続で。

 

そしてここ、おおいたいこいの道は毎年観客が多く訪れてくれるレースで、ここで勝つとそれはまあ気分が良いのを知っているだけに、とても悔しかったです。

 

 

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昨年同様、今年も1位の副賞にはJAL様ご提供の「任意区間往復航空券」があり、昨年はこのチケットで北海道旅行を楽しませてもらったし、これも欲しかった!

 

 

今年はオフの一人旅はお預けか…

 

と肩を落としていると、2位の副賞にはなんと「レンブラントホテルペア宿泊券」を頂きました!

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しかもスイートルームですって!!

おぉ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ。

いや待てよ、オイラ、一緒に旅してくれるような人、いないな……
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と、そんなことを思う顔である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日はおおいたアーバンクラシック

 

昨年は勝ち逃げに乗ったものの、そこからこぼれるという悔しい思いをしているレースなので、今年は何かつかみたいですね。

 

切り替えて明日もチームメイトと共に良いレースができるよう頑張ります!

 

 

 

 

 

今日も沢山の応援ありがとうございました!

アウェイの九州の地でも、ブリッツェンへの応援が沢山あって嬉しかったです!

 

明日も応援よろしくお願いします!

 

 

 

 

それではまた。

ハードラックとダンスっちまった

今期イチオシアニメ、リコリス・リコイルの最終話をタイムリー視聴した昨晩。

興奮冷めやまない状態が続いて寝るのが少し遅くなったオノデライダーです。

 

 

 

 

 

今日は初開催となるJCL高知宿毛市ロードレースでした。

 

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このコース最大の特徴は、自動車専用道路を使用する点だろう。

 

大胆に自動車専用道路を閉鎖してコースにしてしまう宿毛市の熱量が凄い。

 

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今日は暑かった。30度以上はあったな。

熱いレースはあっても、暑いレースはもう今シーズンは無いかな…って北海道が終わった段階で思っていた自分がいました。


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普段は自動車専用道路なのでレース前に試走することができないことから、12km丸々一周ペーサーの先導で走った後、リアルスタートとなりました。


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なかなか見れない光景。割と新しい道路のようで、綺麗で走りやすかったですね。

かと思えば、自動車道を降りると道の荒れた農道を走らせたりと、路面状況に気をつける必要のあるコース。

 

 

序盤はひたすらアタック合戦の繰り返し。

見通しが良く、割と流れるタイプのコースだった為、決定打がなかなか出来なかった。

 

今日チームとしては増田さんとアベタカさんを含む逃げを形成して逃げ切り勝負を挑みたいプラン。

 

写真でお気づきの方もいたかもしれないが、実は先週のトレーニング中、ハードラックとダンスっちまった(単独落車した)僕は、前日のミーティング時にあまり身体の状態が良くないことを伝えていた為、本プランには組み込まれていない。

 

できる限りを尽くして走りますと。

 

 


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今日も力技で逃げに挑むアベタカさん。

序盤からほぼ全てのアタックに反応した後、ようやく決まった逃げにも一番脚を消耗した状態で乗っていった。

 


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ようやく決まった逃げを容認した集団は約6周回を残したタイミングでペースが落ち着く。


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逃げに乗せていないチームが追走の為に集団を牽引するが、逃げもなかなか強力なメンバーだった為か、差は縮まらない。

 

集団に残っているブリッツェンは、増田さん、堀さん、及川と僕。

皆でかたまって集団前方で展開する。

 

 

集団の牽引はなかなかまとまった動きが無く、ペースが不安定な状態が続き、やがてコントロールを行うチームがいなくなり、完全ストップするシーンもあった。

 

こんなこともあり、逃げとは最大2分ほどの差が出来て、逃げ切りの展開も見えてきた。

 

しかし、逃げグループでも駆け引きがあったのか、バラけはじめていた。

そんな中、アベタカさんがヤバいと情報が入り、アベタカさんでの勝負が難しいと判断した我々が、集団を引いて逃げを吸収しに行く展開になる。

 

最初は堀さんと及川に牽引を任せていたが、レース終盤で地味にハードなコースということもあり、他チームの協調もあまり得られずなかなかペースが上がらない。

 


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残る周回が2周を切った。

引ける人数が減ったタイミングで増田塾長登場。

同じ思惑の阿曽選手と2人で最終ラップにかけて牽引。

 

みるみる差は縮まり、最終周の自動車専用道折り返し地点で逃げグループをキャッチ。

そのまま、その時点で一人で飛び出していた山本大喜選手を捕らえる為に増田さんが一人引き。

 

最後、追い込みでアベタカさんも牽引に加わり、集団は残り半周を残して一つになった。

 

ラスト1kmに向かう上りで小石選手のアタックがあり、僕はそれに反応。

かなり強力なペースアップで最後のスプリント勝負に挑める人数がかなり絞られたようだった。

 

しかし小石選手のアタックに番手で反応した僕は、その後先頭に押し出されてしまい、そのまま牽制状態になってしまう。

 

ラスト300m看板を前にVC福岡の渡邊選手がアタック。

それを僕が少し遅れて反応してストレートへ。

 

僕が渡邊選手に追いつくタイミングで横から孫崎選手がスプリント開始。

やられた!少し遅れて僕もスプリントを始めるがゴールまで距離が短い…


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そのまま2位でフィニッシュ。

 

ここまでレースを組み立ててくれたチームメイトのために結果を残すことが出来なかった。

 

 

レース終盤のプラン変更により、暗黙の了解で僕を最後の勝負に使う為に増田さんが動き始めた時には流石に覚悟が決まったが、負傷していた僕は身体のあちこちに痛みがあり、正直なところ終盤にかけてかなりしんどかった。

 

でもやっぱり、レースの中でチームメイトが同じ目標に向かって頑張っている姿を見ると気合が入るものだ。

 

でもなぁ、これで怪我が無ければなぁ…

 

と考えると、ハードラックとダンスっちまった水曜日の僕を叱ってやりたくなる。

 

 

 

 


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今日の表彰台は年齢が近しい3人。

U23の頃ナショナルチームで活動を共にしていた仲だ。


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ブルージャージもキープ。

 

 

 

 

 

初開催の宿毛市でのレースは、地元の熱量が凄かった印象。

市長は自身もレースなどに参加されるくらいの自転車好きと聞いており、情熱を持って開催してくれたのだなと感じました。

地元紙にも大きく今日のレースが告知されていたりしたこともあってか、観戦に訪れてくれた人も多かったですね。

 

ハイクオリティな配信があるとはいえ、やっぱりその場で見てくれる人が多いと走っていて楽しいものですよ。

 

 

 

 

 

 

 

配信、現地観戦で応援してくれた皆様、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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ホテルまでの帰路は意識が高い増田さんと及川は自走で。

僕は車から2人を眺める役。

赤鉄橋に赤いジャージが映えますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、僕は大分のレースまで宇都宮には帰らない現地滞在組。

現地でトレーニングをしつつ大分のレースに備えます。

 

早く傷が癒えて欲しいところではありますね。

温泉に浸かりたいです。

 

 

 

 

それではまた。

ツールド北海道 Stage.3

 

いやぁ…

 

第3ステージ終了後はホテルに戻り、みんなで外に夕飯を食べに出たりしていて時間が取れず。

 

翌日は移動に1日費やして帰宅後はソファで寝落ち。

 

で、今日になってしまったわけですね。

 

 

 

 

 

 

 

というわけなので、簡単に北海道最終ステージを振り返ります。

 

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最初ステージの朝もしっかり朝食を食べる。

ステージレースでは期間中に食欲が無くなる人もいるそうだが、僕は食べるの大好きだから今のところ心配は無い。


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2日間ともハードなレースだった為、3日目ともなると脚は朝からバキバキ。

細谷マッサーに筋肉を起こす為にオイルを塗り込んでもらう。


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レース時間の長い北海道では補給食選びも大切。

チームメイト達はジェルを好んで持っていくが、僕は固形物が好きなので、清水監督手作りの「シミパン」を好んで持っていく。

 

 

 


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昨日同様、ホテルの前をスタート。

 

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1つ目の山は昨日のステージと同じ上りで始まり、頂上付近でルートが変わる。

 

 

 

この日は増田さんの一発逆転を賭けて、最初で最後の序盤の峠で攻撃を仕掛けるプラン。

 

チームメイトが誰か逃げに前乗りしていた方が良かったのだが、乗ることは出来ず。

 

ニッポがコントロールする中、麓で4人まとまり上りが始まったところで一気にペースアップ。

 

僕も増田さんを引き連れてアタックをしたが、疲労した僕の脚にそこまでの爆発力は無く。

更に、予想と反して同調するチームがいなかった為、思うように集団とのアドバンテージを広げることができなかった。

 

結果、上りで増田さんが単騎で発射される形になってしまい、それをパラパラと単騎で追う動きもあったが同調を得られず、頂上で増田さんはニッポがコントロールする集団に吸収された。

 

ペースアップで小さくなった集団に、なんとか僕も残ることができたので、増田さんと2人で峠をクリア。

 

そのあと少し遅れてアベタカさんが戻ってこれたので、3人でレースを展開することになる。


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峠の前に決まった逃げは10名ほどだったか。

ここには総合を脅かすタイム差の選手がいなかった為、ニッポのコントロールにより逃げ切りとなった。

 


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コントロールで終始落ち着いていた集団で3人で走った。

大きな動きも無く、3日間の中で一番落ち着いたレースだった。

 

 

最後は愛三がコントロールに加わって少しばかりペースが上がったが、逃げには届かない。

何もしないで終わるのはスッキリしないので、ラストは増田さんと2人で9位争いのスプリントに参加することに。


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一応、集団の頭は取れた。


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しかし、今シーズン最後のステージレースで増田さんと総合優勝を目指して走りたかったな…と思うとゴール後も少しモヤっとした気分だった。

 

 

 

運が悪かった…というか、これもまたレースなんだな。

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久々のツールド北海道を無事に走り切れた安堵もあったが、悔しさが大きかった。

そう感じられるのも成長したおかげだと思いたいな。

 

 

 

 

 

切り替えて、札幌のホテルに戻った我々は街に出て夕飯を楽しんだ。

多数決で寿司屋に行きました。

 

レース後の寿司とビールは美味かった。

勝ってたらもっと美味しかっただろうなぁ。

 

 


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札幌は〆にパフェを食べる風習があると知り、僕のゴリ押しでパフェ屋さんにも皆んなで立ち寄った。

 


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僕は一人ですすきののミスドでドーナツを買い、近くのセイコーマートで気になったお酒を買い込んでホテルでレース後感を楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、新千歳空港でお土産を買い、少しばかりジャンクフードを楽しんだ。f:id:onoderider:20220913131502j:image

じゃがりこならぬポテりこ。

ホクホクでとっても美味でした。

 


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アニメで紹介されてた北海道土産も自分用に買った。

あんバタサン。

 

これ凄く好み♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツールド北海道、3日間応援ありがとうございました!

 

結果は何も残すことができませんでしたが、チームメイトと共に全力で駆けた3日間は、悔しかったけど楽しかったです!

 

 

 

 

 

少し休んで残るレースに向けて頑張って行こうと思います!

引き続き応援よろしくお願いします!

 

 

それではまた。

ツールド北海道Stage.2

 

今日は昨日よりは楽に走れるかと思いきや…

 

まさかの事態に思わぬハードワーク。

 

身体も疲れているのにこの仕打ちはかなりキツかった…

 

 

 

 

 

第2ステージの今日は、倶知安町をスタートして、新見峠を経由し、一瞬海岸線に出てからは上り基調のアップダウンをこなしながらスタート地点である倶知安町に戻ってくる期間中最長の186kmのレース。

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ちゃんとした山岳は前半の1つだけだが、疲労した身体には十分すぎるパンチ力があるコースだ。


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未知のコースということもあり、昨夜のミーティング時には経験者であるアベタカさんに詳しく話を聞いた。

 

 

 


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今朝も楽しみの朝食はしっかりと。

今回の宿は質も良く種類も豊富なので幸せです。

 

 

 


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ホテルの目の前をスタートする為、昨日よりは余裕のある朝の準備。

前日の疲れもあったので細谷マッサーにオイルを塗布してもらった。


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ウォームアップ中。時々フォームが似ていると言われるアベタカさんと僕。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レースが始まると、最初の峠を前に逃げが決まり、そこにはアベタカさんと堀さんが乗る。f:id:onoderider:20220910183722j:image


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僕は増田さんと共に集団前方で峠をクリアし、下りで遅れて戻ってきた堀さんと合流して3人でまとまって走る。

 

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レースはリーダーチームのブリヂストンがコントロール

逃げとの差は2分前後で推移する。


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が、レースも半分を経過した頃、逃げがそれほど脅威では無いと判断したのか、ブリヂストンがコントロールをやめた。

 

統制を失った集団はフワッとペースが落ちた。

 

このタイミングで、おトイレタイムが始まる。

 

増田さん含む各チームのエース格選手たちが揃ってストップした。

 

するとここから突然アタックが始まった。

増田さんがいない僕は戸惑い、増田さんの総合順位前後の2人だけは見ながらチェックしたが、10名ほどの飛び出しを容認してしまった。

増田さんの総合を第1に考える以上、僕が行っても意味がないと自分で判断した。

 

これが正しかったのか、何が正解だったか分からなかった。

 

 

 

 

増田さんや他チームの有力選手が帰ってくるとその光景に唖然となる。

 

しかし、中途半端に各チームが選手を前に送り出しており、追うチームは我々ブリッツェンのみとなってしまう。

最悪だ。

 

逃げに乗っていたアベタカさんを引き戻してまでして僕とアベタカさんで懸命に前を追うが差は縮まらない。

 

しばらく頑張ってみたが、どうにもならないと判断し、一旦手放そうと先頭から離脱した。

 

これを嫌った増田さん含むエース格選手たちがバラバラとアタックをして飛び出す。

残った集団はまるで追う気が無く、その後、出遅れた大喜選手を筆頭に追走集団を追うことになる。

 

 

ゴール前25kmくらいで増田さんのいる追走集団に合流できたが、先行する15人との差は絶望的。

この集団内だけでの順位争いとなりました。


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僕はなんとかできる限りの走りで増田さんのアシストをしようと試みたが、あまり力になれず。


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なんだか後味が悪いというか…僕は疲れ果ててそれどころじゃあ無かったが、増田さんが総合順位を失ったことが悔しかった。

 

 

 

 

 

これはレースだし、色々なことが起こるもの。

 

 

 

 

さて。

このボロボロの身体に何ができるか分からないが、気持ちを切り替えて明日の最終ステージも頑張ろうか。

 

 

 

引き続き応援よろしくお願いいたします!