ふとTwitterを開くとトップガン マーヴェリックを観た人たちの感想がTLに現れるようになった。
悔しいのであまり観ないようにしているのだが、聞こえてくるから仕方が無い。
今日のレース後も、今日観たらしい両親からも感想のメッセージが嫌がらせのように入ってきた。
そんな今日はツールド熊野2日目。
熊野山岳ステージ。
長くハードな上りに加え、ある程度のダウンヒルテクニックが無いと苦戦を強いられる長く険しい下りもあるコースだ。
このコースの不思議なところは、距離以上に長く感じること。
初めてこのステージを走った時、早々に上りで遅れ、ひたすら完走だけを目標に走り、体感的には4〜5時間のレースを走った感覚でいたのにゴールしてみたら3時間ほどだった…という経験がある。
出走前。過酷なステージレースでは持っていく補給食のチョイスも重要だ。
チームは4人に減り、今日可能性があるとしたら増田さんと僕だ、という話になった。
増田さんは相当な事が無い限り上りで遅れを取ることは無いが、僕にとってはかなりのチャレンジになる。
そんな僕に増田さんかけられた言葉は「限界突破チャレンジ」
国内トップクラスの上れる選手たちに、僕がどこまで喰らいつけるのか…
自分の限界を超えて走れるか…
僕のチャレンジが始まった。
レースがスタートすると、思ったより風が強く、それも影響してか大きなアップダウン区間でゴッソリと集団が割れ、20人が先行する形に。
結局、だれもそれを追う事なくコントロールが入り、それが最初の逃げ集団となった。
僕も逃げに乗り前待ちの方が展開的には楽かなと思っていたが、スタート直後にまだ身体の動きが鈍く、その逃げに入ることは出来なかった。
1回目の千枚田の上り。
アベタカさんとポジショニングしながら無難な位置で越える。
上りでアタックがかかることも無かったから、ここまではなんて事無い。
最初に来た道を引き返して、いよいよ最大の難所、札立峠へ差し掛かる。
麓まではアベタカさんのおかげで良い位置で増田さんと上り始める事ができた。
ここからチャレンジ。
チャレンジ!
チャレンジのはずだった
が、右京勢のペースアップに早々にキツくなる。
上り区間の半分くらいで遅れを取ってしまった。
そこからは何とか自力で維持できるスピードを保って上ったが、頂上に着く頃には相当差がついていたことだろう…
チャレンジ失敗…
頂上に至るまでに合流した5人ほどのグループで下りに入ったが、下り区間に入ってすぐ、ヴィクトワール広島のライアン選手と2人になった。
ライアン選手を先頭に、先行する集団に追いつくべく2人で下りを攻める。
彼とは下りのテクニックも同じくらいだったのか、ストレス無く下り区間を走る事ができた。
そこからは2人でローテーションしながら前を追う為に踏み続ける展開。
次の千枚田の上りまで2人で懸命に前を追ったが、増田さんのいる集団までは届かなかった。
千枚田の上りと下りで、前から降ってきた数名の選手と合流して、そのままペースを落とさずに最後まで踏み続けた。
しかし、最後までメイン集団を捉えることはできず。
結果は20位でフィニッシュ。
結構頑張っただけに追いつけなかったのが悔しい。
結構出し切ってこの表情。
総距離104.5km、3時間に満たないレース時間だったが、この疲労感は距離と時間以上のものだ。
レース後は細谷マッサーに洗浄液で脚を拭いてもらうのがルーティン。
これをしてもらうと、終わった〜って感じになる。
相変わらず冴えない走りが続いているが、明日で最後。
熊野は三日間ともハード&デンジャーなコースなので気が抜けない。
明日は雨が降らないだけマシか…
無事に生還して、気持ちよくトップガンを観に行くのが目標だ。
それではまた。