相模原ステージの朝は早い。
朝食は5時半からオープンと伝えられていた。
レース期間中、どのホテル(時にキャンプ場)でも朝食会場へは1番乗りしている僕だが、今朝も同様に1番乗り。
いつもオープン10分前くらいに行ってみて様子を伺い、準備してもらいながら(時に若干急かしながら)料理を取るのがほとんどだが、今回は万全の体制で用意が整っていた。
話によると、どうやらスポーツ団体の受け入れに慣れているようで、他の競技の人たちは予定時間よりかなり前に現れるのだとか。
なので僕は10分前に入ったのに
「皆さんは時間キッチリなんですね!」
とにこやかに言われたくらい。
30分前くらいには整っていたのだろうか…
気持ちいいくらいのプロの仕事を垣間見た今朝でした。
そんな今日の相模原ステージは100kmちょっとの短めのステージ。
アップダウンはあるが、かなりのスピードコースで、レース時間は3時間もかからない。
アップを兼ねて自走で会場入り。少し緊張感漂うピットだが、フォンが冗談を言ったりして場を和ませる。
あ、ホテルに洗濯ネット置いて来ちゃった…の表情。
スタート前、アベタカさんと譲さんは良く会話をしている。それを聞いていると少し緊張感が和らぐ。
総合上位勢が僅差で迎えたステージとだけあり、予測通りパレード直後から激しいアタック合戦が始まった。
しかも、1周回ごとにスプリントポイントと山岳ポイントが繰り返す為、その都度それぞれのポイントを取りに行く動きで活性化する。
つまりはずっと速いままだ。
流石のフォンはポジショニングが上手く、ハイスピードの中でも近くで走る場面が多かった。
我々も今日は攻撃に参加する側としてレースを走ったが、逃げたいチームがほとんどで、容認される逃げは全くできない。
コースの特性上逃げづらいのも確かだが、それ以上にずっとハイペースだった。
ずーっとアタックの応戦が続き、気がつけば最終ラップへ突入していた。
今日は谷さんでステージを狙いつつあわよくば総合アップを目指すプラン。
逃げが決まらなかった以上は大集団での上りスプリントへ向けて谷さんのアシストをすることになる。
最終周、近くにいたフォンや晴飛と協力して谷さんのポジションアップをした。
ゴール前500mあたりから上り坂になるレイアウト。
僕は上手く坂の入口で先頭に並ぶことができた。
この位置から上手く発射できれば…!
と後ろを振り返ると谷さんの姿が無く。
最後の混戦の最中ではぐれてしまったようだ。
次の手が無い以上、僕は脚を止めて邪魔にならないよう隅っこへ退避。
そのまま脚を止めてゴール。
ここでは上りに入った順がほぼゴール順になるから、ちょっと悔しかった。
谷さんは集団ゴールで遅れを取らずに今日のステージを終え、総合の下落も無し。
今日の最低限の目標は達成。
そしていよいよ東京へやって来た。
毎度お馴染みのホテルだが、今回初めて東京タワー側では無い部屋に当たった。
あ、こっち側はちっさくスカイツリーが見える。
東京シティに来ると、自然と尾崎豊の街路樹や、浜田省吾の東京なんかが脳内再生される。
道行く車も多彩で見ていて飽きない楽しい街だ。
いつか東京タワーを階段で上るデートがしたいのだが、僕に叶う日は来るのだろうか…
明日は最終日、東京ステージ。
悔いの残らないレースにしたい。
それではまた。