おおいたアーバンクラシックの今日。
昨日と場所を変え、今日はレゾナックドーム周辺の市街地を使った周回コース。
国内レースの周回コースの中でもトップを争うレベルでシンドいコース。
このコース、どこにも休みどころが無いのだ。
まるでジェットコースターのような無限に繰り返すアップダウンにストップ&ゴーを繰り返すコーナー。
もう勘弁してくださいってコースです。
それでもこのレース、僕はなんだかんだ言いながらも割と毎年走れている。一桁台の順位でゴールしたこともあった気がする。
スタート前。
無の境地である。
コミッセールは一体何を考えてるの?ってくらい速すぎるパレード走行からリアルスタートの旗が振られ、レースはスタート。
各チームのアタックの応戦が始まる。
前述の通り、休みどころが無いこのコースでのアタック合戦はかなりキツイ。
そう何度もできるものではない。
しかしコースがキツイ上に距離も長い為か、このコースでは逃げ切りの展開が多いイメージ。
チームとしてはなんとしてでも逃げは外したく無かった。
目まぐるしく伸び縮みする集団で、僕も何度か動きに加わったが決まらず。
三分の1の距離を消化する頃に逃げが決まった。
アタックというよりかは、集団が割れたような印象だった。
チームからは阿部さんと時さんが乗る。
僕も乗り込める位置にいたが、動いたらせっかくの逃げが潰れる気がして動けなかった。
しかし、この逃げ集団はメンバーが良すぎた。
主力チームのエース格外国人選手が数多く乗っており、おまけに人数も多い。
最大24人の逃げは、直後は乗っていないチームの牽引で差は開かなかったが、牽引が機能しなくなるとみるみるとメイン集団との差を広げた。
その後ろ、メイン集団に残ったのは谷さんと僕。
レースも折り返しの距離を過ぎると、差は2分以上にも広がり、この集団のレースは終わってしまったと悟った。
逃げとの差が広がり過ぎてしまうと、こういった周回コースのレースではタイムアウトが厳しめだ。
今日の逃げには各主力チームが勝負ができるメンバーを送り込んでいた為、もう捕まえる動きは起きない。
つまり差は広がる一方。
このような時、集団内にはレースを諦める人と、タイムアウトで降ろされるのを嫌う人が混在する。
完走するべく、有志がローテーションを続けた。
しかしレース後半に入ると、消耗の差も大きくなり、集団はバラけ始める。
このままではタイムアウトになってしまうと、完走を目指す選手がペースを上げる。
その動きに反応できた、同じ意志を持つ選手がこれに続き、通称"最終便"が形成された。
僕もタイミング良くこのグループに乗ることができたので、協力体制でローテーションを続ける。
すでに差も大きく開いていたことから、ペースは逃げを決める時さながらのハードペース。
終盤にこんなにキツイ局面が待っていようとは。
皆思惑は一緒なので、ローテーションは滞り無く続く。
後半は温度も上がり、僕もかなりキツくなってきてはいたが、何とかローテーションを続けて最終周へ突入した。
最終周に入ってすぐ、バイク審判からこのグループは完走と告げられる。
つまりこの後ろはもういないということだ。
結局このまま僕はこのグループでゴール。
最後の上りでは少し着順争いがあったが、これに参加できるほどの脚は残っていなかった。
22位フィニッシュ。
着順は付いたがそれだけだ。不甲斐ない。
逃げに乗っていた時さんがチーム最高位の17位。
前に行ったチームメイトに勝負を丸投げするしかなくなってしまったもどかしいレースだった。
結局最後の局面ではタイムアウトから逃げる為にキツイ思いをしたのだから、こんなことなら最初から逃げに乗りたかったと改めて思った。
101人出走の30人完走という厳しいサバイバルレース。
このレースはどんな順位でゴールしてもオールアウト必至のハードコースだと思う。
今日もレース中にたくさん応援が聞こえてきました。
何度もやめたくなりそうになる中、踏み続けられたのはそのおかげでしょう。
ありがとうございました!
さて、我々はツールド九州も控えているため、今週は大分県日田市に滞在する。
日田市の名物は焼きそばらしい。
ちょうど宿の近くに有名な焼きそば専門店の総本店があったので、夕飯はここになった。
鉄板で焼く焼きそばは麺がパリパリとしており、肉も沢山入っていてジューシー。
お腹も空いていたので大盛りを選んだが、思った以上に満腹になった。
大満足だ。
本当は家に帰りたいけれど、これから大分で少しのトレーニングと調整を経てツールド九州に臨みます。
それではまた。