オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

ハードなラインレース

 

 

ツールド九州

今日は第1ステージの福岡ステージ。

 


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北九州メディアドームをスタートし、大牟田駅前にゴールする、福岡県の端から端へ走るようなコース。

 

 

今日のレースは8時スタート。

朝食は5時。

 

沖縄の次にスタートが早いレースだ。

 

 

スタート地点となる北九州メディアドーム
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高校生時代、選抜大会で訪れた場所だ。

少しばかり懐かしさを感じた。

 

 

 


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今日のコースには3箇所KOMポイントが存在し、2つ目と3つ目の1級山岳はパンチがあるとの前情報だった。

 

 

 


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細谷マッサーにスタートオイルを塗ってもらう。

 

今朝は肌寒い気温だったが、ドーム内は快適だった。

 

 


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ドームをスタートすると、長めのパレード走行を経てリアルスタート。

 

朝早くにも関わらず、沿道には沢山の観客が駆けつけていたのは嬉しかった。

 

 

 

朝早くてみんな眠いのか、アタック合戦はそれほど激しく無く、淡々としたペースで進む。

 

1個目のスプリントポイントを皮切りにようやく集団も動き出し、スプリントポイント通過後は少数の逃げができた。

 

 

 

今日の我々は積極的な展開には加わらず、エースを先頭集団でゴールさせることを目標とした。

 

チームの位置取りを意識しつつ走る。

気を抜くとすぐにポジションが落ちてしまうので、気をつけなければならない。


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2つ目の山岳で集団は大きく割れることになる。

 

道幅も狭く、勾配もキツイ上りだったため、登坂力の差が大きく出る。

 

 

先頭集団で上りきりたかったのだが、思った以上に上れず…

 

先頭から遅れた2つ目の大きなグループで峠を超えた。

 

 

それからはひたすら大きいグループでのローテーション。

人数が多いと協調体制も整いにくく、ローテーションを途中でやめる選手もいるから非常にストレスを感じる。

 

最後の上りまでに追いつければ希望はあったので、僕はなるだけローテーションに加わって前を追う。

 

しばらくハイペースなローテーションを繰り返し、ようやく目の前にメイン集団を捉えたときにはもうほぼ上りの直前。

 

せめてものアシストで、メインに残っていた谷さんと時さんを前へ引き上げようと走った。

 

上りの途中で遅れてしまったが、頂上通過時点ではそれほど差が無いと思い、下りを攻めて前を追う。

 

ちょうど、アシストを終えた増田さんと同じ位置で頂上を超えたので、下りきってからは2人でローテーションをして前のグループを追った。

 


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結局、前にいたグループにはわずかに追いつかず同タイム扱いにはならなかったが、無事に今日のステージを終えた。

 

 

 

長くキツイ山岳で遅れをとったのは悔しかったが、こればかりは今の自分ではどうしようも無い。

 

明日は更に上りが過酷なステージなので、先が思いやられる。

 

おまけに寒い雨の予報なので、サバイバルなレースになることだろう。

 

 

 

明日は標高1000m付近から下りスタート。

最初の上りを迎える前に凍えて身体が動かなくならないかが心配だ…。

 

最善を尽くして安全に頑張るのみ。

  

 

 

 

それではまた。