走ってきましたツールドおきなわ。
流行り病の後遺症でなやまされながらも、沖縄だけは走りたい気持ちで乗り込んできたので、ただ走るだけでは終わらせたくありませんでした。
朝4時に朝食を食べ、身支度を始める。
幸いにも今日は目覚めが良かった。
そういえば朝型人間だったな。
まだ日が昇る前にスタート地点へ移動。
冷たい雨が降る中、震えながらスタートを待つ。
今日は体調的にも最後まで持つか分からなかったし、なによりこのジャージを着てUCIレースを走るのが最後の機会だったので、逃げにトライしたかった。
ただ、レースは難しいもので、逃げようとすればするほどに逃げるのは難しいように思う。
頻繁にアタック合戦に加わってみるも、決定打が出ない。
そんな中、スルッと飛び出したフォンのアタックが決定打となり、集団はこれを見送ってペースダウンした。
6名の逃げを見送った集団は、本部半島を超えた頃には、レース後に宿に帰るときのペースくらいまで落ちた。
これを嫌った逃げに乗せていないチームが主導で、1回目の普久川ダムの上りを前にペースメイクを始める。
2時間も走れば止むだろうと思っていた雨は、時折強さを増したりして終始止むことは無かった。
辺戸岬へ向かう区間の下りなんかは、スピードの上がる下りでは顔面がめちゃくちゃ痛かった。
2度目の普久川ダムの上りも、若干ペースは上がったものの、難なく超えることができた。
ツールドおきなわは、この2度目の上りを超えてから本格的にレースが始まると言っても過言では無い。
逃げとのタイムギャップも気にし始めて、各チームのアタックが頻発し、落ち着かない展開になってくる。
フォンが逃げからドロップすることを確認すると、いよいよ我々もうかうかしてられない展開になる。
思惑の一致するチームと話し合い、先ず阿部さんが集団の牽引に加わることになった。
伝えられていた最新のタイムギャップは3分。
最後の上りで勝負したいチームにとって、残り50kmを切ってくると気をつけなければいけないタイム差ではある。
我々も谷さん時さんを最後の羽地の上りで勝負に加わらせる為に、集団を一つにしておきたかった。
最後の展開に備え、二人の近くを走る。
この時結構キツくなってきていたが、やれることをやるためにはいざという時に備えておかねばならない。
阿部さんが離脱し、逃げともいよいよ詰まってきた。
キツいアップダウンを繰り返しながら、集団にも少しずつ疲れの色が見え始める。
当然僕もシンドイ。
逃げが捕まったと思ったらキナンの選手が単独先行の体制になる。
もうゴールまで25kmを切っていて、この先行を許すのは危ない。
愛三の石上が単独で牽引をする状況だったので、そこに僕が加わり前を追う。
最後の上りの麓をゴールとして全力で引く。
途中サンブレイブの選手も加わり三人で牽引。
何とか上りの麓で前を捉える形になった。
上りの麓で足を使い果たした僕はスカスカになりながら上りをクリア。
最後は石上とUDに合流して3人でゴールへ。
不安だった完走もできたし、最低限のチームのための仕事もできた。
今の体調を考えたら悪くないレースだったかなと思う。
これが最後のレースだったというのに、寒い雨の中走っていたせいで感慨に浸る事もできなかった。
雨でウェアもベチャベチャだし。
それでも、全員で無事に最後のレースを終えられたことは良かったと思う。
結果にこそ結び付けられなかったけれど、チームでレースはできたんじゃあないかな。
朝早くから沢山の応援ありがとうございました!
沖縄現地にも沢山のブリッツェンの応援があって嬉しかったです。
これが公式戦ラストレースとなりましたが、僕はまだ自転車を降りませんので、来シーズンも応援よろしくお願いします!
さて。
今回もすぐには帰らず沖縄滞在を楽しむ予定です。
オフの幕開け。
しばしの休息を楽しもうと思います。
それではまた。