©Itaru Mitsui
毎年灼熱のレースで、これまではリザルトよりも生きて帰ることを最優先していたくらいには暑いレース。
しかし今年はホームチームとして挑むレース。
これまでとは違った姿勢でレースに臨みました。
今年ももれなく灼熱となりました。
©Itaru Mitsui
おそらく日本一暑いクリテリウム。
2日連続の猛暑日とあって、(自分もそうだが)昨日のダメージを引きずる人も多いと予測し、逃げの展開を有力視しつつ、集団スプリントの展開になった場合も対応できるよう話し合った。
ざっくり言うと、逃げの展開にはレオさんとベンさんを中心に勝負を狙い、集団スプリントの場合は僕が勝負するプラン。
今日は逃げ切りが決まるだろうとなんとなく分かっていたが、昨日の両脚攣りスプリントのダメージがどれほど影響するか不安だった為、僕はスプリント一本に集中することを選択。
僕よりはフレッシュなレオに大いにチャンスがあると見て、そこにレオを置いておきたかったのだ。
前半はアタックの応戦が続いたが、暑さのせいか集団が疲れるのが思ったより早く、逃げはフワッと決まった印象だった。
©Itaru Mitsui
ある意味読みが当たった今日のレース。
すぐにレオが乗ったのは確認できたが、折返しで前を見るとシマノが3人いる他、他のチームも複数枚乗せていることを認識すると、少し不安がよぎる。
この時はまだ次の動きがあるかもしれないので、チームメイトを集団前方に硬めてそれに備える。
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レースも半分を消化する頃、まだ1分は開いていない状況で、前のレオの状態を知りたかったのだが、監督含むコース上のスタッフとコンタクトが取れず、後ろにいる僕らはどうしたらよいか判断に困っていた。
メイン集団では逃げに乗っていないチームの牽引が行われていたが、とても追いつけるようなスピードではなく。
その後ろで指示も受け取れず、かといって下手に動いて無駄になることも恐れて躊躇していると、いよいよ取り返しのつかないタイム差になっていた。
©Itaru Mitsui
残りも10周を切って今更牽引を初めても追いつかない。
レオ1人に託すしかできなくなった。
しかし、だからといって後ろにいる僕らが何もしないでレースを終えるのはもったいない。
©Itaru Mitsui
ラスト1周に入る時、近くにいた久保田くんと圭佑に「これも練習だと思って集団の頭を取りに行くぞ」と伝える。
久保田くんがバックストレートで加速し、それに圭佑、僕の順でトレインを組んで最終ターンへ。
最終ターン手前で暑さでたまらず圭佑がドロップしてしまったが、久保田くんがそのままコーナーの立ち上がりまで粘ってくれた。
そのナイスなリードアウトを受けて、少し長い距離だったがスプリントを開始。
©Itaru Mitsui
無事に集団の頭は取れた。
ライバルチームが手薄な今回だったが、リードアウトの流れはとても良かった。
まだクリテでのトレイン経験が浅いチームメイトにとっては良い機会だったと思う。
ゴールしてからレオが勝ったことを知り、これはサプライズだった!
©Itaru Mitsui
すし◯んまい?
あのメンツで単騎で勝てるのは流石のセンスと強さだと思う。
©Itaru Mitsui
嬉しい地元開催での勝利。
皆で喜んだ!!
ただ、個人的にはダメなレースをしてしまったと反省。
今回は結果オーライですが、改善点は色々とありました。
今日は僕じゃなかった。
個人的に良いレースが出来なかったので少し後味に雑味が残りましたが、レース後の地元ファンの皆様やスポンサーの方々と喜びを分かち合ううちに、そんなモヤモヤもスッキリしていました。
©Itaru Mitsui
この厳しい暑さの中、会場に脚を運んで応援してくださった皆様、ありがとうございました!!
レース中の視界の半分がオレンジ色でした。
今はこの色が僕のホームだと思うと心強かったです。
昨日のレースもそうでしたが、暑くてめちゃくちゃしんどいレースでしたが、最後まで踏めたのはこのホームの応援パワーだったと思います!
本当にありがとうございました!!
そして今大会に携わってくださったボランティアの皆様も、日焼けで顔を真っ赤にしながら大会を支えてくださいました。
©Itaru Mitsui
ありがとうございました!!
ホームレースが無事に終わり、自分自身も怪我からの復帰ができたと感じられるレベルになり、ようやく一息つけそうです。
また後半戦に向けて気を引き締めていきたいですね。
それではまた。