オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

不安と緊張の開幕戦

 

 

シーズン開幕戦参戦のため、はじめましての鹿児島県に来ています。

 

 

 

今シーズン開幕戦は鹿屋・肝付ロードレース。


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1周6.5kmのコースを20周回する130kmのレース。

 

今年で開催2回目のホヤホヤのコースで、昨年と違って周回を逆回りするようなので、このレイアウトはみんなが初めてとなる。

 


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久々のJ PROTOURのステージ。

懐かしさも感じつつ、新しい取り組みなども目に留まりました。


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国内リーグで110人を超える出走人数というのは久々なのでスタート地点で人の多さに驚きましたね。

 

 

 

スタートすると、コース特性上平均的にハイスピードでレースは進む。

 

幾度もアタックが繰り返されるが、決め所が少ないからか、なかなか決定打が出ないまま周回を重ねていく。

 

まだ自分自身の調子も分からなかったし、チームメイト達の状態も分からない状態の中、鮮明なプランを立てるのが難しいレースでした。

 

今までの常識を当てはめるのも違うし、かと言って司令塔になったこともない僕が明確な指示を出せるわけでも無い。


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©Itaru Mitsui

 

現場でコミュニケーションを取りながら、臨機応変に挑むことになった。

 

 

とはいえ、序盤の混戦の中では落ち着いてコミュニケーションも取れないので、各々の判断に委ねるシーンもあった。

 

僕は僕で、長年の自分の走りが染み付いていて、チームメイトに委ねていい動きを自分でしてしまったりと、余分に脚を消耗してしまったことは反省点だ。

 

 

 

レースが折返しを迎える頃に、逃げ集団ができる。

これにはチームから柴田さんが乗るが、主力チームの主要メンバーが複数乗っている集団では不利な展開だ。

 

ひとまず、落ち着いているうちに集団内でチームメイトと固まることに専念。

 


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©Itaru Mitsui

 

中村に位置取りを委ね、できる限りの好位置をキープする。

 

集団は逃げに乗っていないチームが牽引し、タイムギャップは1分前後で推移した。

 

 

 

小雨が降り出した終盤に差し掛かる頃、逃げから柴田さんがドロップし、いよいよ我々も追いかける側となる。

最初は宮崎に加わってもらい、その後に久保田にも入ってもらう。

 

展開も味方し、ラスト2周になって集団は1つになった。

幸いにも、僕の周りにはまだチームメイトが複数残っていて、ラスト1周に入る前後もレオや中村が良く動いてくれた。

 

 

最終周の上りでBSのアタックに反応し、あわよくば逃げ切りの展開も見えるかとも思ったが、後ろを振り返ると差は少なく。

ラスト1km看板では集団状態。

 

ゴールの上りに差し掛かる残り200mくらいの位置で、混戦の中で唯一トレインを組めたアイサンが飛び抜ける。

 

皆がスプリント体勢へ向かう中で僕も必死にもがく。

脚も直前のアタックの反応でもうスッカラカンだったが、突き抜けてゴールした岡本選手の後方、2番手でゴールした。


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©Itaru Mitsui

 

 

 

 

移籍後の初戦ということもあり、何もかもが新しく難しいレースでしたが、チームメイト達の協力のおかげで表彰台を獲得することができました。


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©Itaru Mitsui

 

オレンジ色になったオノデライダーの存在感は示せたかなと思います。

 

 

 

明日は志布志クリテリウム

これも初参戦。

 

この人数でのクリテリウムとなると相当激しい戦いが予想できますが、今のチームでできる限りを尽くして挑みたいと思います。

 

 

 

今日は応援ありがとうございました!

明日もよろしくお願いします!

 

 

それではまた。