オノデライダー戦記

ヴィクトワール広島所属プロロードレーサー小野寺玲のブログ。いつまでも自分らしく輝きたい僕の日常や活動を発信していきます。

自転車降りたい

 

 

今日は最後の難関、伊豆ステージ

 

 

エース選手にとっては最後の戦いであり、僕のような平地系の選手は耐えどころだ。

 

 

 

増田さんの総合順位キープを中心としたプランで出走。

 

しかしスタート直後、待っていたのは地獄のようなハイペースでした。

 

 

なんとか堪えて2周目までは踏ん張った。

 

だが、休みどころの無いコースで上りでのハイペースは僕の脚では耐えきれなかった。

 

 

早くも2周目途中でメイン集団から脱落した僕は、完走を目指して走るだけとなった。

 

千切れた直後は一人旅で、この先の周回数が果てしなく感じた。

 

後ろにはかなりの人数が取り残されていたようで、周回を重ねるうちに何人かのグループに加わり、ゴールを目指した。

 

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幾度となく繰り返される上りと下り。

そして暑さ。

 

ただただきつかった。

 

 

 

その頃、増田さん含むメイン集団内ではとんでもないアクシデントが発生していた。

 

増田さんが他選手の落車に巻き込まれてしまったのだ。

 

 

そんな時に近くにいてサポートできない自分が惨めだった。

 

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レースも後半になると前からもドロップしてきて僕のいたグループも人数が少し増えた。

 

だが僕がキツイことに変わりは無い。

 

 

上りに入る度に「自転車降りたい」という気持ちがよぎったが、周りから聞こえる声援を聞いて、それを無視して降りるわけにはいかないという気持ちになった。

 

小野寺玲!

玲!

 

など、名前で応援してくれる人もいれば、

 

オノデライダー!

 

と愛称で応援してくれる人もたくさんいた。

 

カヌレ

 

とも聞こえた気がした。

 

カヌレ食べたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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後半は本当に苦しかった。

 

思うように脚は動かないし、暑いし、疲れたし。

 

応援に駆けつけてくれたブリサポの方々からの声援の中に「東京」というキーワードが聴こえていて、あぁ、なんとしても明日に繋がなきゃという思いでただひたすらに走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ゴールした後はもう動きたく無かった。

 

何もできなかった自分が悔しかったし、本当に疲れ切って辛かった。

 

 

 

 

 

 

 

そしてそんな日に限ってドーピングコントロールのランダム検査対象に当たるし。

 

もう慣れたものでスムーズに済ませたが、相変わらず面倒である。

 

 

 

 

 

 

 

明日は最終ステージ、東京。

 

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東京タワーの目の前のホテルです。

 

 

めちゃくちゃ暑くなるそうなので、応援に来てくださる方も暑さには気をつけてくださいね。

 

安全に走り切るために頑張ります。

 

 

 

それではまた。